2026/07/02

【No.145】「秋田には何もない」はもう卒業。あるものを広げるのがDX

※MA:マーケティングアドバイザー かわもと部長:次代のホープとされる今風の営業部長
真弓課長:企画部のやり手マネージャー兼SE

---「今回の会話のポイント」---
秋田には「何もない」のではなく、「良いものを広げる仕組み」が不足しているだけです。農業や観光、食文化など全国に誇れる資源は数多くあります。DXや生成AIは、それらに新たな付加価値を与え、県外・海外市場へ届けるための道具です。今ある強みを未来につなげることこそ、本当のDXなのです。
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MA
いまだに、「秋田には何もない」という言葉をまだ耳にすることが多いけれど、私はそのたびに「本当にそうだろうか」と思うんだ。というか、いい加減にしてほしいとも思うね。
かわもと部長
私も同感です。むしろ逆ですよね。お米、日本酒、いぶりがっこなどの発酵食品、ハタハタをはじめとする海の幸、白神山地や男鹿半島、乳頭温泉、そして竿燈まつりや西馬音内盆踊りなど、全国に誇れるものばかりです。
真弓課長
それなのに「何もない」と言ってしまうのは、少しもったいないですよね。
MA
私は秋田魁新報の「あきたDX事始め」でも書いたけれど、「ピンチをチャンスに」という言葉はあまり好きではない。人口減少は現実であり、ピンチはやはりピンチなんだ。あと「課題先進県」アピールも少しどうかなと思うね。
かわもと部長
でも、その現実を受け止めたうえで改善策を考えることはできますよね。
MA
そう。未来に向けて工夫しながら前へ進むこと。それが秋田の進むべき道だと思うし、それをしなくてはいけない。
真弓課長
その改善策の一つがDXということですね。
かわもと部長
そうですね、例えば農業AIや農業IoTという言葉も以前よりもよく見聞きするようになりましたね。
MA
ただ、そこは勘違いしてはいけない。AIを導入することが目的ではないんだ。
真弓課長
目的は、農業そのものの価値を高めることですよね。
MA
その通り。秋田は素材を生み出す力は全国トップクラスだと思う。
農業、林業、漁業、どれを見ても質は非常に高い。
かわもと部長
しかし、その価値を十分に商品へ転換できているかというと、まだ課題があります。
MA
そうなんだ。良いものを良いものとして出荷して終わってしまう。そこから加工し、ブランド化し、サービス化し、新しい体験へと結び付ける付加価値づくりがまだ十分ではない。
真弓課長
いわゆる六次産業化も、その考え方ですよね。
MA
まさにそう。そして、その付加価値づくりを後押しするのがDXなんだ。
かわもと部長
昔は県内市場だけを見て商売していても成立したんじゃないのかな、というようなことを感じます。
MA
でも今は違う。インターネットとAIのおかげで、小さな企業でも全国、さらには海外へ直接情報発信できる時代になった。
真弓課長
つまり、市場は秋田県だけではなく、日本全国、そして世界なんですね。
MA
そう。人口が減ることばかりを嘆くより、市場を広げる発想へ転換することが重要なんだ。ネガティブを嘆いてばかりで前に進む気持ちを萎えさせてはいけない。
かわもと部長
しかも、今は市場を広げるための投資額は昔よりずっと少なくなっていますよね。本当にびっくりするぐらい、簡単に展開可能ですね。
あとは気が付いてどう動くかだけですから。
MA
生成AIもその一つだね。営業資料を作る、商品説明を書く、外国語へ翻訳する、SNSで情報発信する。以前なら専門会社へ依頼していたことが、自社でもできるようになってきた。
真弓課長
少ない人員でも、多くの仕事をこなせる可能性がありますね。
かわもと部長
秋田の企業は「人がいない」「営業できない」と話すことも少なくありません。
MA
もちろん人材不足は事実だ。でもね、そんなこと日本全国どこでも同じ課題を抱えている。だから、「今いる人で何ができるか」を考えることも同じくらい大切なんだ。
真弓課長
DXは、人を置き換えるものではなく、人の力を何倍にも広げる仕組みなんですね。
MA
その通り。今あるものを否定するのではなく、今ある強みに新しい価値を加える。それがDXの本質だと思う。
かわもと部長
そもそも秋田は決して全国から大きく遅れているわけではないということですね。
MA
私は秋田を、日本全国の縮図だと思っている。だからこそ、秋田で成功するモデルは全国でも通用する可能性がある。
真弓課長
秋田には、まだ磨かれていない宝物がたくさん眠ってますものね。
MA
私たちの役割は、その宝物を見つけ、新しい市場へ届ける仕組みをDXで一緒につくることなんだ。
かわもと部長
そのヒントになるのが、現在実施している「第7回 秋田県内企業におけるIT/DX導入実態調査」ですね。
MA
今回は特に生成AIの活用状況を詳しく調査している。県内企業がどこまで活用し始めているのか、とても興味深い結果になると思う。
真弓課長
調査は単なる数字を集めるためではありませんからね。
MA
そう。秋田には既に良いものがある。その良さをもっと多くの人へ届けるために、DXをどう活かせるのか。その道筋を示すことが、この調査の本当の目的なんだ。
かわもと部長
私たちはこれからも、「秋田には何もない」ではなく、「秋田には誇れるものがある。そして、それを世界へ届ける力もある」と胸を張って発信していきたいです。

---編集後記---

真弓課長
今回の話で改めて感じたのは、「DXは新しいものを作る技術ではなく、今ある価値をもっと輝かせる技術」だということです。
秋田には、自慢できるものが本当にたくさんあります。だからこそ、少しだけ見方を変え、AIやDXという新しい道具を味方につければ、大きな可能性が広がります。
第7回 秋田県内企業におけるIT/DXの導入実態調査でも、県内企業の新たな挑戦が数多く見えてくることを期待しています。
次回もどうぞお楽しみに。

▼調査についてはこちらも参照ください
https://rpa-akita.jp/notice/info_20260608/

営業スタッフ徒然草

畑で知った、変わりゆく農業の今

みなさま、こんにちは。相原です。

サッカーW杯で日本代表の戦いが盛り上がりましたね。
グループリーグではスウェーデン戦を引き分けで終え、無事に決勝トーナメントへ進出しました。
惜しくもブラジル戦で敗退となりましたが、最後まで可能性を感じさせてくれる、見ごたえのある大会だったと思います。

そんな日本代表の成長に刺激を受けつつ、私も昨年から、秋田市の畑で農作業を始めてみました。
もともと農業に詳しかったわけではありません。きっかけは、実家に余っている畑があったことと、店に売っていた苗を見て「せっかくだから植えてみよう」と思ったことでした。最初は軽い気持ちでしたが、実際に土に触れ、苗の成長を見ているうちに、思っていた以上に楽しくなってきました。

今年は、昨年の雪が降る前に植えたニンニクと玉ねぎが収穫の時期を迎え、6月中旬頃に収穫しました。自分で植えたものが冬を越し、ちゃんと形になって出てくるというのは、なかなかうれしいものです。
今は、ミニトマト、ピーマン、モロヘイヤ、春菊、枝豆、かぼちゃ、オクラを育てています。畑に行くたびに少しずつ大きくなっていて、収穫が楽しみです。
とはいえ、農作業の知識はほとんどありません。水やりはどのくらい必要なのか、肥料はいつ入れればいいのか、いつ収穫すればいいのか。分からないことだらけです。

そんな時は、親に聞いたり、ネットで調べたりしています。最近では、成長途中の写真をAIに送って、「これは順調ですか」「何か気をつけることはありますか」と相談することもあります。


もちろん、AIの回答をすべてそのまま信じるわけではありません。実際の畑の状態や天気、土の様子は、自分で見て判断する必要があります。それでも、初心者にとって「まず何を確認すればよいか」を知る入口としては、とても助かっています。

近年、農業の世界でもデジタル技術の活用が進んでいます。センサーで土壌や気温の状態を確認したり、ドローンで農薬や肥料を散布したり、カメラ画像から病害虫の兆候を見つけたりする取り組みがあります。いわゆる「スマート農業」や「農業DX」と呼ばれるものです。

農業の担い手を増やし、作業負担を減らしていくためには、こうしたデジタル技術の活用は有効だと思います。 一方で、初期投資の負担も大きく、個人で導入を進めるには難しい面もあります。
だからこそ、行政や地域、企業などが連携し、農家の方々が新しい技術を取り入れやすい環境を整えていくことも大切ではないでしょうか。

農業の変化は、デジタル技術の導入だけではありません。地域の特性を活かしたブランドづくりにも、新しい動きが出ています。
県の新たなブランドネギ「秋田わかまるねぎ」が話題になっています。6月中旬から約1カ月限定で収穫・出荷されるネギで、秋田市・潟上市・男鹿市で生産されているそうです。
これまで秋田産ネギが市場に出回りにくかった時期に存在感を高めようと生まれたブランドで、生産者も増え、関東や関西方面にも販路を広げています。

こうした新しいブランド作物を育て、広げていくうえでも、栽培技術の共有、品質の安定、販路拡大など、さまざまな工夫が必要になります。
農業DXは、単に機械やAIを導入することだけではなく、地域の農産物の価値を高め、次の担い手につないでいくための取り組みでもあるのだと思います。

私の所属する部門では「寄り添うから、一歩先へ」をテーマに掲げています。お客様に寄り添うだけでなく、現場の課題や可能性を一緒に考え、より価値のある提案やサービスにつなげていくことが大切だと感じています。
農業に限らず、さまざまな分野で変化が進む今だからこそ、私自身も日々学びながら、私たち自身の提供価値をさらに高め、お客様により良い形でお届けできるよう努めていきたいと思います。

<DXに関するお問い合わせ>
エイデイケイ富士システム株式会社
DXセンター DX担当まで
Email:dx-lab@adf.co.jp

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あきたDX通信>>>>> 編集長 伊嶋謙二 /// 編集スタッフ 伊藤真弓 澤田亜弓 /// 主幹:五十嵐健 /// エイデイケイ富士システム株式会社

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