2026/08/20

【No.148】真昼の星めぐりの先生に鍛えてもらう―デジタルの時代だからこそ、アナログの力を

※MA:マーケティングアドバイザー かわもと部長:次代のホープとされる今風の営業部長
真弓課長:企画部のやり手マネージャー兼SE

---「今回の会話のポイント」---
デジタル化や生成AIが急速に進む今、企業の人材育成もまたデジタル中心になりがちである。しかし、人と人とのコミュニケーションや、相手を理解し、仲間と力を合わせる力は、デジタルだけでは身につかない。今回は、秋田芸術村・わらび座の「シアターエデュケーション」に新人5名が挑戦した。体を動かし、考え、伝え、助け合う。極めてアナログな体験だからこそ、新人たちの心に強く残る研修となった。
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MA
さてさて、今日は8月18日、秋田芸術村のわらび座で、今年度採用の新人5名を対象に「シアターエデュケーション」だったね。秋田駅から角館へ向かい、わらび座の第5練習所へ。引率は真弓課長、そして自分の二人。
真弓課長
今回の講師を務めていただいたのは、舞台進行中のわらび座「真昼の星めぐり」の主役、佐々木亜美さんと赤石美友さんです。
かわもと部長
私は今回は参加していないけれど、5人とも入社したばかりだから、まだお互いに少し遠慮している時期だよね。研修の最初は、やっぱり緊張していたのかな。
真弓課長
そうなんです。しかも、この日の角館は35度。暑さも大変でしたが、5人とも最初はかなり緊張していました。
MA
自己紹介から始まって、2人1組でのコミュニケーションワークへ。ところが、なかなかアイスブレークできない(笑)
かわもと部長
なるほど。普通の研修なら、講師が「もっと積極的に話しましょう」と言いそうなところだね。
MA
そこが、わらび座のシアターエデュケーションの面白いところだ。単に「仲良くしましょう」と言うのではなく、体を動かしながら、自然に相手との関係をつくっていく。15時を過ぎたころには、いよいよ本格的な研修になった。
真弓課長
印象的だったのが、目隠しをした相手を、言葉と行動で誘導して、隠してある椅子に座らせるワークです。
かわもと部長
それは、仕事に置き換えるとかなり面白いね。相手が見えているものと、自分が見えているものが違うわけだから。
MA
そう。実際にやってみると難しい。目が見えない相手に、どう説明すれば伝わるのか。どこまで声を掛ければいいのか。そして相手が困っているとき、どうすれば冷静にサポートできるのか。
真弓課長
つまり、相手の立場に立って「伝える」ことが求められるんですね。
かわもと部長
会社の仕事でも、よくあることだね。自分は分かっているから、相手も分かっていると思ってしまう。
MA
まさにそこだ。自分が分かっていることを、そのまま相手も分かっていると思ってしまう。でも、本当に必要なのは「相手に伝わるように伝える」こと。その違いを、体験として理解できるのが狙いだ。
真弓課長
もう一つ、全員でボールを同時に渡しながら、50回連続成功させるゴールを目指すワークもありました。
MA
これも簡単そうで難しい。人によってボールを受け取るタイミングも、投げる強さも違う。全員が同じ目的に向かうためには、お互いをよく見て、タイミングを合わせ、失敗してもまた工夫する必要がある。
真弓課長
まさに「組織で仕事をする」ということですね。
かわもと部長
そう考えると、かなり実践的な研修だね。誰か一人が頑張ればいいわけではなく、全員がうまくいく方法を考える。
MA
その通り。個人の能力だけではなく、全員がどう連携するか。誰かがうまくいかないときに、責めるのではなく、どうサポートするか。これは新人研修として、とても大事な経験だと思う。
真弓課長
最後は「他己紹介」でした。自己紹介ではなく、ペアになった相手をインタビューして、その人の良いところや印象に残ったことを、みんなの前で紹介する。
かわもと部長
それも面白いね。相手を知ろうとしないと、紹介できない。
MA
これが実にいい。相手をよく観察しなければ紹介できない。そして紹介された側は、「自分は相手からこう見えているんだ」と知ることができる。観察する、考える、そして言葉にして伝える。この一連の行為そのものが、コミュニケーションの基本だ。
真弓課長
今日の研修を見ていて、新人5人の距離が少しずつ近くなっていくのが分かりました。
かわもと部長
それは、研修の成果として大きいね。入社直後は、どうしても「自分が仕事を覚える」ことに意識が向く。でも、これからは5人で一緒に仕事をしていくわけだから。
MA
そこが最大の効果だろうね。会社に入ったばかりの新人にとって、仕事の知識やITスキルを身につけることはもちろん重要だ。しかし、それと同じくらい「この仲間と一緒に仕事をしていく」という組織へのエンゲージメントを育てることも重要だ。
かわもと部長
特に私たちはIT企業だから、技術研修や資格、システムの知識など、どうしても「仕事のスキル」に目が向きやすい。
MA
だからこそ、超アナログな研修が刺さる。デジタル化が進めば進むほど、人と人が直接向き合い、相手を観察し、声を掛け、体を動かして意思疎通することの価値が、むしろ高まっているのではないか。
真弓課長
デジタルは人と人をつなぐ道具ですが、人そのものを理解することまでは代わってくれませんからね。
かわもと部長
確かに。生成AIに相談すれば、伝え方の文章を考えてくれる。でも、目の前の人が困っていることを感じ取るのは、やっぱり人間だね。
MA
その通り。生成AIがどれだけ進化しても、「相手が困っていることを察する」「どう伝えれば伝わるかを考える」「仲間とタイミングを合わせる」という力は、人間同士のコミュニケーションそのものだ。
真弓課長
16時30分、研修終了で5人は角館駅から「こまち」で秋田市へ戻りました。夕方になっても新幹線ホームは暑いままでしたが、みんなの表情には、研修前とは違う高揚感がありました。
かわもと部長
それなら、かなり良い研修になったようだね。仕事を教えるだけではなく、仲間を知る。相手を理解する。そして、一緒に課題を乗り越える。新人のこの時期だからこそ意味がある。
真弓課長
新人研修だけでなく、今後は管理職向けなど、いろいろな形で続けてみたいと思います。
かわもと部長
管理職にも必要だと思うよ。むしろ、経験を積んだ人ほど「自分は伝えているつもり」になっているかもしれないからね。
MA
いいところを突くね(笑)。デジタルの時代だからこそ、アナログの力を見直す。IT企業だからこそ、こうした「人を知る研修」が必要なのかもしれない。

---編集後記---

真弓課長
今日は、研修が進むにつれて5人の表情がどんどん変わっていくのが印象的でした。最初は緊張していた新人たちが、最後には互いに声を掛け合い、笑いながらワークに取り組んでいました。デジタルの仕事だからこそ、人と人との関係をつくる力は大切です。
わらび座の皆さん、今日は新人たちを思い切り鍛えていただき、ありがとうございました。

営業スタッフ徒然草

お盆明けは、働き方をアップデートするチャンス

皆さまこんにちは。エイデイケイ富士システムの信太です。
立秋を過ぎても厳しい暑さが続いていますが、暦の上では少しずつ秋へと季節が移り始めています。夏の大きな節目であるお盆も終わり、多くの企業では通常業務が再開し、仕事も本格的な後半戦を迎える頃ではないでしょうか。

リフレッシュした気持ちで仕事に向かう方がいる一方、「また忙しい毎日が始まる」と感じる方も少なくないでしょう。休み明けにメールボックスを開き、「さて、どこから手を付けようか」と思った経験は、誰にでもあるはずです。
たまったメールや未処理の案件、次々と入る会議の予定を前に、仕事のペースを取り戻すまでに思いのほか時間がかかることもあります。

そんな今だからこそ、一度立ち止まって働き方を見直してみませんか。
夏から秋へと向かうこの時期は、今年の後半戦をより充実したものにするための絶好のスタートラインです。
近年、生成AIやDX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉を耳にする機会が増えました。さらに今では、文章作成や要約を支援する生成AIに加え、人に代わって複数の作業を自律的に進める「AIエージェント」への注目も高まっています。

AIは、単なる「便利なツール」から、業務を支えるパートナーへと進化しています。情報収集や資料作成だけでなく、複数のシステムと連携した定型業務の自動化や、状況に応じた分析・提案まで担えるようになり、その活躍の場は着実に広がっています。
しかし、「AIを導入する」「DXを進める」と聞くと、大規模なシステム刷新や多額の投資を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。

実際には、DXはもっと身近なところから始められます。
例えば、会議の議事録をAIにまとめてもらう。メールの下書きを生成AIに作成してもらう。提案資料の構成をAIと一緒に考える。問い合わせへの回答案を作成する。定型業務を自動化し、入力作業を減らす。こうした日々の小さな改善の積み重ねこそが、DXの第一歩です。

営業の現場でも変化は始まっています。以前は「AIを導入したい」というご相談が中心でしたが、最近では「人手不足をどう解消すればよいか」「限られた人数で生産性を向上させるにはどうすればよいか」「AIを実際の業務でどのように活用すれば成果につながるのか」といった、より具体的なご相談をいただく機会が増えています。

その答えは、必ずしも新しいシステムを導入することではありません。今ある業務を見直し、AIやデジタル技術を上手に活用することで、これまで当たり前だった仕事の進め方を変えられるケースは数多くあります。
例えば、営業担当者が生成AIを活用して提案書のたたき台を作成すれば、資料作成にかかる時間を短縮し、その分、お客様との対話や課題の整理に時間を充てることができます。
生成AIは休み明けでも元気いっぱいですが、私たち人間はそうもいきません。
だからこそ、AIに任せられる仕事はAIに任せ、人は人にしかできない仕事に力を注ぐ――そんな働き方が、これからますます重要になっていくのではないでしょうか。

お盆を過ぎると、年度後半や年末に向けた取り組みが本格化していきます。新たなプロジェクトや来年度を見据えた検討が始まるこの時期だからこそ、働き方を見直す絶好のタイミングです。
今始める小さな改善が、半年後の大きな成果につながるかもしれません。

まずは、「この仕事はAIに任せられないだろうか」と考えてみることから始めてみませんか。
会議の準備、情報収集、資料作成、定型業務など、一つでもAIに任せられる仕事が見つかれば、その分だけ新しい提案や、お客様と向き合う時間を増やすことができます。

AIを導入すること自体が目的ではありません。本当に目指すべきなのは、働く人がより創造的な仕事に力を注ぎ、お客様へこれまで以上の価値を届けられる環境をつくることです。 働き方が変われば、提案の質が変わります。提案の質が変われば、お客様との信頼関係が深まります。そして、その積み重ねが企業の成長や地域社会の発展につながっていきます。

私たちエイデイケイ富士システムは、お客様の課題に寄り添い、AIやDXを「導入すること」を目的とするのではなく、「成果につながる活用」を大切にしています。生成AIやAIエージェントをはじめ、クラウド、業務改善、システム開発など、それぞれのお客様に最適な形でデジタル技術をご活用いただけるよう、これからも現場に寄り添ったご提案を続けてまいります。

お盆明けは、新しいカレンダーが始まる日ではありません。しかし、働き方をアップデートするには、これ以上ない節目でもあります。
まずは一つ、小さな業務改善から始めてみませんか。その一歩が、未来の働き方を変え、お客様への新たな価値につながっていくはずです。
この夏から秋へと移りゆく節目が、皆様にとって「働き方をアップデートするきっかけ」となれば幸いです。そして、そのアップデートを支えるパートナーとして、私たちエイデイケイ富士システムがお力になれれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
弊社はシステムのスクラッチ開発から、各種ハードウェア・ソフトウェアの導入、DX推進、AI活用のご支援まで、お客様の課題に寄り添った幅広いソリューションをご提供しております。「こんなことも相談できるかな?」という段階でも構いません。どうぞお気軽にご相談ください。


<DXに関するお問い合わせ>
エイデイケイ富士システム株式会社
DXセンター DX担当まで
Email:dx-lab@adf.co.jp

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あきたDX通信>>>>> 編集長 伊嶋謙二 /// 編集スタッフ 伊藤真弓 澤田亜弓 /// 主幹:五十嵐健 /// エイデイケイ富士システム株式会社

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