2026/10/01

【No.151】研究だけじゃない、大学と企業が本気で交わる2日間

※MA:マーケティングアドバイザー かわもと部長:次代のホープとされる今風の営業部長
真弓課長:企画部のやり手マネージャー兼SE

---「今回の会話のポイント」---
「秋田大学第29回情報システム研究会」。9月16日・17日の2日間、田沢湖に秋田大学の学生・教員、企業、自治体など70数名が集まり、AI、画像処理、ヒューマンセンシングなどの研究成果が発表されました。編集部3人も実際に参加して感じたのは、これは単なる「大学の研究発表会」ではないということ。企業や自治体と連携した研究も多く、学生と企業との貴重な交流の場にもなっています。
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MA
今回は、田沢湖で開催された「秋田大学第29回情報システム研究会」の話をしようか。
かわもと部長
いやあ、朝から夜まで、本当にびっしりでしたね。「研究会」という言葉から想像するより、ずっと濃密な2日間でした。
真弓課長
会場はホテルグランド天空。参加者は70数名。
MA
それにしても驚くのは、この研究会の歴史だね。
第1回は1994年の開催。そして2026年で第29回になる。
かわもと部長
30年以上前ですからね。今回、運営を手伝ってくれた秋田大学の大学院生の皆さんは、もちろんまだ生まれていません。
MA
そうだね。30年以上にわたって、こういう研究と交流の場を続けてきたわけだからね。
あきたDX通信でも何度か紹介してきたけれど、秋田大学では2025年4月に「情報データ科学部」が新設された。DXやAI、データ活用が社会の重要なテーマとなる中で、これは秋田にとっても一つの大きなエポックであったと思う。
真弓課長
今回の研究会では、景山教授をはじめとする先生方や、大学院生を中心に、さまざまな研究成果が発表されてましたね。
かわもと部長
ただ、実際に聞いていて感じたのは、「大学の研究」という言葉から想像するような、学術だけの世界ではなかったということですね。
真弓課長
企業や自治体と連携したテーマも多くて、実際の現場でどう使うのか、どんな課題を解決するのかというところまで踏み込んでいる。
MA
そう、情報センシングやAIなどの先端技術も、「研究のための研究」というより、実際の事業や地域課題とかなり密接につながっている。でも企業との共同研究も多いので、残念ながらここで詳しい中身を紹介できないものも少なくない。
かわもと部長
そこは残念ですね。でも、詳しく書けないこと自体が、逆に言えば「それだけリアルな研究をしている」ということでもあるんですね。
真弓課長
そして今回、参加者の半数が秋田大学以外の企業や自治体など外部の参加者でした。
かわもと部長
これも、この研究会の大きな特徴でしょうね。大学だけで完結していない。
MA
まさにそこだね。研究発表という大切な目的がある一方で、大学と企業、自治体が同じ場所に集まって、2日間にわたってじっくり話をする。そのこと自体にかなり大きな意味があると思う。特に、学生と企業の距離の近さが良かった。
真弓課長
採用イベントではないけれど、企業にとっては優秀な学生と直接話せる。学生にとっても、秋田にどんな企業があって、どんな仕事や技術に取り組んでいるのかを知ることができる。
かわもと部長
会社説明会で話を聞くのとは、まったく違いますからね。一緒に研究発表を聞いて、食事をして、夜まで話をする。
MA
そうだね。普通の採用説明会では、企業側と学生側という関係になってしまう。でも、この研究会では同じ研究発表を聞いて、その内容について一緒に話をする。そうすると自然に距離が近くなるんだと思う。
かわもと部長
ところで、夜もちゃんと「セッション」がありましたね。
真弓課長
ありましたねー。
MA
そうそう。いわゆる懇親会なんだけど、「懇親会」ではなく、あくまで「セッション」(笑)。
かわもと部長
さすが大学の研究会です。
真弓課長
しかも大学以外の参加者全員の自己紹介だけで1時間以上!そして編集部として、かなりうれしい出来事もありましたね!
かわもと部長
「あきたDX通信、読んでいます」と声をかけていただいて。
MA
それも一人ではなくて、何人もの方から言っていただいた。自己紹介の壇上で「あきたDX通信」に触れてくれた方までいたからね。
真弓課長
「リアル真弓課長に会えた!」と言ってくださった方も(笑)。
かわもと部長
「リアルかわもと部長」もいましたよ(笑)。
MA
これは編集部としては、かなり盛り上がったね。150回続けてきた「あきたDX通信」が、こういう研究やDXに関心の高い皆さんにも実際に読んでいただけている。それを目の前で実感できたのは、本当にうれしかった。続けてきてよかったなと思う瞬間でもあったね。
真弓課長
ここは今回の話の中でもかなり大事なところだと思います。この研究会は単なる「参加」ではなく、わが社と秋田大学との間では、実際に共同研究も進めていますから。
かわもと部長
大学の研究を外から見学している立場ではない、ということですね。
MA
DX、AI、データ、センシングといった技術が急速に進化する中で、地域のIT企業が大学と近い関係を持って、先生方や学生の皆さんと一緒に研究する。そして、その成果を実際の企業や地域社会につなげていく。
かわもと部長
だから「産・官・学」なんですね。
MA
秋田に優秀な人材をどう残していくのか。あるいは県外からどう呼び込むのか。そして学生の皆さんに「秋田にもこんな面白い仕事がある」「こんな技術に取り組んでいる企業がある」と知ってもらう。
「先進技術」「地域DX」「人材」この3つをつなぐ意味でも、われわれと秋田大学との関係は、これからもっと強くしていきたいね。
真弓課長
そしてこの研究会、来年は第30回ですね。
かわもと部長
これはぜひ参加しないと。
MA
これだけ長く続いてきた研究会だけれど、AIやDXがこれだけ大きなテーマになっている今だからこそ、むしろ研究会の存在感は以前より大きくなっているように思う。研究する人がいる。技術を実際のビジネスに実装する企業がいる。地域課題と向き合う自治体がいる。そして次の時代を担う学生がいる。その人たちが同じ場所に集まって、朝から夜まで一緒に話をする。
かわもと部長
わが社としても、秋田大学との共同研究や交流をさらに深めながら、この輪の中でしっかり役割を果たしていきたいと思います。そして来年の第30回も、夜まで「セッション」ですかね?
MA
ともあれ、第29回情報システム研究会でお世話になった秋田大学の皆さん、参加企業・自治体の皆さん、そして運営を支えてくれた学生の皆さん、本当にありがとうございました。
また田沢湖で会えるのを楽しみにしています。

---編集後記---

真弓課長
朝から研究発表、夜は「懇親会」、ではなく「セッション」(笑)。しかも自己紹介だけで1時間以上という盛り上がりでした。そしてうれしかったのが、「あきたDX通信、読んでいます」と何人もの方から声をかけていただいたこと。「リアル真弓課長に会えた!」という方まで(笑)。150回続けてきた「あきたDX通信」が、人と人をつないでいることを実感しました。
また田沢湖でお会いできるのを楽しみにしています!

▼研究会のイメージ(グラレコ風)

営業スタッフ徒然草

AIがある時代の、私たちのDX支援

皆さん、こんにちは。川本です。
エイデイケイ富士システムは、この10月から43期目を迎えます。
42期を振り返ると、私たちの仕事の中で大きく変わったものの一つが、やはりAIだったと思います。
1年前と比べても、AIを使う場面はかなり増えました。

コードを書かせる。
設計書を作らせる。
既存ソースを解析させる。
資料を作る。
アイデアを整理する。


今では、AIを使うこと自体は特別なことではなくなりつつあります。
私自身も、日々の仕事の中でAIを使う機会はかなり増えました。

確かに便利です。
以前なら時間をかけていた作業が短時間でできるようになったり、自分一人では思いつかなかった視点を得られたりすることもあります。
ただ、使う機会が増えたからこそ、最近よく考えることがあります。
「便利にはなっている。でも、それだけでいいのか」ということです。

社内でもAIを使った開発はかなり増えています。
コードを書かせる、設計書を作らせる、既存ソースを解析させる。
もちろん、こうした使い方でも効率化にはつながります。

一方で、仕事の進め方そのものを見ると、以前とあまり変わっていないこともあります。
人が要件を整理し、人が資料を作り、人が判断し、その途中の作業をAIに手伝ってもらう。
これだけでは、極端に言えば「これまで人が使っていた道具が、AIに変わっただけ」なのかもしれません。

私は、これからはもう一歩先まで考えないといけないと思っています。
例えば、業務ヒアリングの内容を、その場限りの議事録で終わらせない。
AIが理解できる形で蓄積し、過去の設計や課題、うまくいかなかったこと、判断した理由まで含めて、次の仕事でも使えるようにする。
担当者が変わっても、そこで得た知識やノウハウが持続していく。
AIに作業をさせるだけではなく、AIがいることを前提に、仕事の進め方そのものを変えていく。
ここまでやって初めて、AIによる変革、いわゆるAXに近づいていくのではないかと思います。

これは、私たち自身の仕事だけではありません。
お客様へのDX支援についても、同じことが言えると思います。
最近は、お客様から「AIで何かできませんか」と相談される機会も増えてきました。
そのときに、生成AIやAI-OCR、AIエージェントなど、できることを並べるだけでは少し違う気がしています。 まず見るべきなのは、やはりお客様の業務です。

どこに手間がかかっているのか。
どこが属人化しているのか。
どこをシステム化するのか。
どこをAIに任せるのか。
そして、どこは人が判断するべきなのか。


そこを一緒に考えることが重要です。

システム、RPA、BI、クラウド、そしてAI。
大切なのは、何を使うかよりも、何をどう変えたいのかです。
お客様の業務に合わせて、それぞれをどう組み合わせれば一番良い形になるのかを考えることです。

昨年のコラムで私は、
「誰のために、何をどう変えるか」という視点は、時代が変わっても変わらないと書きました。
1年経った今も、その考えは変わっていません。
むしろAIが急速に広がっている今だからこそ、より大切になっているように感じます。

私は、DXの次にAXという新しいものがある、とは考えていません。
これまで私たちがやってきたDX支援の中にAIを自然に組み込み、業務や仕事の進め方そのものを変えていく。 それが、これからのADFのDX支援だと思っています。
そして、それをお客様に提案するのであれば、まずは私たち自身が実践しなければなりません。

「AIを使っています」で終わらせない。
AIを使うことで、本当に仕事のやり方が変わったのか。
知識やノウハウが持続するようになったのか。
以前よりも良い仕事ができるようになったのか。

43期は、そんな問いを持ちながら、AIを単なる便利な道具で終わらせず、私たち自身の仕事、そしてお客様へのDX支援をもう一段進めていきたいと思います。

今期も、どうぞよろしくお願いいたします。


<DXに関するお問い合わせ>
エイデイケイ富士システム株式会社
DXセンター DX担当まで
Email:dx-lab@adf.co.jp

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あきたDX通信>>>>> 編集長 伊嶋謙二 /// 編集スタッフ 伊藤真弓 澤田亜弓 /// 主幹:五十嵐健 /// エイデイケイ富士システム株式会社

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