2022/09/01

【No.48】週刊DXより「AI(人工知能)が著作物を生み出す時代に・・・」

※「週刊DX」とは、 2018年10月より弊社DX戦略部メンバーがDX関連の紹介を社内向けに発信しているものです。
今回はその中から一部ご紹介いたします!!

8月ももう下旬でそろそろ夏も終わり...というかむしろ暑すぎて早く終わってほしいとまで思っている、ADK富士システム DX戦略部の田中です。

さて、つい先日画像生成AIが無料公開されたというニュースを見かけました。
デモのサイトを実際に使ってみると、見ていて不安になるような画像も作られますが
割と適当なキーワードからも関連性はある画像を作ってくれていました。

また、似たようなもので絵を描いてくれるMidjourneyというサービスも最近話題に上がっていました。
まだ試せていないですが、こちらはゲームの挿絵に使われるようなファンタジーな画風の画像を生成できるとのこと。
こちらも誰でも使えるようです。

他にも、最近AI的なツールを調べた際に出てきた「AIのべりすと」も使ってみました。
少し前からのものですがこちらは適当に文章を入れると続きを作ってくれるものです。
今回の冒頭の文、「8月~田中です。」を入れると以下の文が作られました。

『8月ももう下旬でそろそろ夏も終わり...というかむしろ暑すぎて早く終わってほしいとまで思っている田中です。さて、今年の夏休みは去年よりさらに忙しくなりそうです。
まず、9月には大学祭があります。僕はこのサークルに入っていないのですが、うちの学科のやつらと一緒にバンドをすることになりました。そして10月からは就職活動が始まります。』


勝手にバンドをして就職活動が始まる文になってしまいましたが、
最初に入れる文章に合わせた書き方で作ってくれるので文章全体としての違和感はあまりないと思います。
( https://ai-novel.com/)

絵や小説ももはや人間でなくても創れる時代が来るのでしょうか。
AIが作ったものを人間は見るだけ...みたいな風になるのもそれはそれでちょっと寂しい気もしますが。

DXに必要なIT人材

皆様お久しぶりです。ADK富士システム営業で花粉症の高瀬です。
前回4月に私がコラムを担当してから季節が廻り、春の花粉の季節から秋の花粉の季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「DXに必要なIT人材」です。

先ごろ秋田RPA協会が実施した「第3回秋田県内の企業における ICT 導入実態(DX)と景況感に関する調査」の結果が公表されました。
この調査は秋田県内の企業を対象に2020年から毎年実施されておりますが、今回の調査でIT人材の充足度合いと、今後のIT人材増員の見通しについての設問が新たに追加されました。
IT人材の充足度合いは50%の企業が「不足している」と回答しています。
一方で、IT人材増員の見通しについて1名以上増やすと回答した企業は27.9%にとどまっております。IT人材の不足を認識しながらも、そこに資金や人員を充てることが出来ない企業が多くいることが伺えます。

IT人材の不足は秋田だけではなく全国的な現象でもあります。
経済産業省の「IT人材需給に関する調査」(平成30年度)では2030年までに16万人(低位シナリオ)~79万人(高位シナリオ)のIT人材不足が発生すると試算されています。
ところで、IT人材とはどのような人のことでしょうか。プログラムのコードを書ける人でしょうか、あるいは情報セキュリティに精通した人でしょうか、もしくは壊れたパソコンを直せる人のことでしょうか。先に挙げた経産省の調査では、IT人材は以下のような業種・組織に所属する人と位置付けられています。

 ・情報サービス業
 ・インターネット付随サービス業
 ・ユーザー企業の情報システム部門等

しかしこれらに当てはまらない、IT人材の存在も同調査では示されており「ユーザー企業で情報システム部門以外の事業部門でITを活用する人材」とされています。その中でも特にITを高度に活用したビジネスをデザインする人材を「現場IT人材(デジタル人材)」と呼んでいます。
さて、上記の「IT人材」と「現場IT人材」のうち、"DXに必要なIT人材"はどちらでしょうか。もちろんどちらも必要なのですが、より重要なのはどちらの人材でしょうか。IPA(情報処理推進機構)が公開している「DX白書2021」の中に「DXに必要な人材像、エンジニアよりも重要な存在」というコラムがあります。このコラムにはDX領域で採用・育成すべき人材像が端的に語られています。これを見ると「IT人材」よりもDXの推進役や新しいビジネスをデザインする「現場IT人材」がより重視されていることが分かります。

4つ前のコラム(6月23日号)のテーマはDXの"伴走"についてでしたが、伴走の関係におけるユーザー企業(お客様)とITベンダー(弊社)の関係は、「現場IT人材」と「IT人材」の関係とも言えます。そのため、DXの実現にはお客様がご自身のビジネス・現場をどう変えたいかが何よりも重要であり、それを実現する手段を提供することが我々の役割と考えております。
さて、皆様にとって必要な人材はどのような人でしょうか?

【参考資料】
(1) 秋田RPA協会「第3回秋田県内の企業における ICT 導入実態(DX)と景況感に関する調査」
https://rpa-akita.jp/notice/akita-telework-news2022-2/
(2) 経済産業省 「IT 人材需給に関する調査」
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/houkokusyo.pdf
(3) IPA 「DX白書2021」 第3部 デジタル時代の人材 P.102
コラム「DXに必要な人材像、エンジニアよりも重要な存在」
https://www.ipa.go.jp/ikc/publish/dx_hakusho.html

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あきたDX通信>>>>> 編集長 伊嶋謙二 /// 編集スタッフ 伊藤真弓 /// 主幹:鈴木守 /// エイデイケイ富士システム株式会社 DXセンター

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