2022/10/13

【No.51】週刊DXより「フードロス削減にもAIが貢献」

※「週刊DX」とは、 2018年10月より弊社DX戦略部メンバーがDX関連の紹介を社内向けに発信しているものです。
今回はその中から一部ご紹介いたします!!

コロナの影響がまだまだ続いており、飲食店ではいかに無駄になる食材や出費を減らすかも重要になっているかと思います。
そこでフードロスについて見ていた時に以下の記事を見つけましたので、ご紹介します。

食品工場で広がるAI画像検査、フードロス削減にも貢献
※ITmedia より抜粋

本記事では、8/26に開催されたオンラインセミナーについて記載されています。

講演では、AIによる需要予測に関して具体的な導入例を紹介しており、ある商品カテゴリーの実際の販売数を予測する取り組みでは、過去の約3年分の納品数や販売数、それに対応する曜日、日付を基に、AIによるそれ移行の販売数の予測と実際の販売数を比較し、その結果、前週データの踏襲や人による予測より、AIによる予測の方が機会損失や返品が少なくなったということでした。

また、札幌市内のホテルとの試みとして、朝食ビュッフェの廃棄食品を減らすことを目的に、朝食件数や宿泊予約データ、メニューごとの準備量、使用量、廃棄量などを基にAIでメニューごとの需要予測に取り組んています。
これまでのデータ分析からお客様とメニューについて相関関係が分かってきているとのこと。

最終的には前日までの予約状況と次の日の天気予報から、当日の各メニューの使用量を予測する試みをしているとのことで、これができれば準備しすぎるということがなくなり、フードロスにつながりそうです。
また、お店側としても準備数を調整することができるため、出費を抑えることができそうです。

GIGAスクールについて振り返り

みなさんこんにちは。エイデイケイ富士システム営業の渡辺哲也です。

今回のテーマは、GIGAスクールについての振り返りです。

現在、小中学校では1人に1台タブレット端末などが配布され、デジタル教材を使った授業が行われています。
令和3年4月からGIGAスクール構想に基づく新たな教育環境が始まり、約1年半が経ちました。そんな授業風景が「あたりまえ」となり始めてきた今、再認識もかねてGIGAスクールについて書いていきます。

まず、「GIGAスクール構想」についておさらいします。
令和元年12月下旬頃、文部科学省が令和時代の学習の在り方としてGIGAスクール構想を打ち出しました。このGIGAとは「Global and Innovation Gateway for All(すべての子供たちにグローバルで革新的な扉を)」の略で、「多様化する子供たちに対し、一人ひとりの理解力や個性に応じて最適化させた学習を提供すること」を目的としています。
この構想の実現に向けて、当初は、令和4年度末までに下記のような環境整備を行う計画が立てられました。

 ・高速大容量の通信ネットワーク整備
 ・1人1台の学習用端末配布
 ・学習支援ツールのクラウド化

しかし、同じく令和元年12月頃から確認された新型コロナウイルス感染症の影響により、臨時休校が長期化する状況となってきました。従来の授業が行えないという深刻な状況に対し、オンライン授業というGIGAスクール構想の手段にも注目が寄せられ、環境整備スケジュールの前倒しが必要と判断されます。

ちなみに、私自身も学校への設置作業などで環境整備に携わっていました。
主な仕事は、タブレットを充電する電源キャビネットの設置です。キャビネット内に所狭しとACアダプタを並べて、ケーブルを折りたたんで長さを調整し、ずれないように留め具をひとつひとつ付けていくという、とても骨の折れる作業でした。
そういった地道な作業が各所で行われ、約2年の前倒しとなった計画は急ピッチで進められ、令和2年度末には環境整備が完了しました。全国の小中学校でも95%以上が完了していたとのことです。

「GIGAスクール元年」とも呼ばれる令和3年度が始まり、1人1台の端末を使った授業が行われるようになりました。弊社では自治体のICT支援員の方々と定期的に打合せを行い、授業でGIGAスクール端末をどのように使っているか、学校からどのような課題が上がっているか、などの情報収集に取り組んでいました。
この頃に上がっていた課題としては、

 ・先生によりGIGAスクール端末の利用頻度が異なる。
 ・充電不足で午後の授業までもたない。
 ・複数校合同での授業で通信が不安定になった、

といったものがありました。
研修会を開いて実演を交えながら先生方に触れていただいたり、授業後には端末を電源キャビネットへ片づけるようルールを決めていただいたり、現地での通信速度を測りながらネットワーク利用の折り合いをつけていただいたり、いずれも「GIGAスクール端末でどの程度のことができるか」を試しながら課題解決に向けた調整が行われていきました。

令和4年度に入ると、長期休みの持ち帰り授業や進級・進学での端末大移動を経て、児童生徒と先生方も端末の扱いに慣れてきたような印象を受けました。
しかし、その頃に目立ってきた課題のひとつに、「端末の修理件数が増えてきた」というものがありました。それまでは、端末内部の潜在的な不良で修理に出していましたが、液晶画面の破損、付属キーボードの破損、カメラ部品の破損など、使用者の過失に当たる事例が増えてきたのです。

なお、GIGAスクール構想での端末調達にあたり、「リースか購入かは自治体判断」とされていました。修理費用も含まれたリース契約か、修理費用を自治体か保護者に負担させるか、あるいは保護者へ任意で保険加入を勧めるかなど、自治体により対応が分かれたそうです。
自宅へ持ち帰り学習の頻度も増えてきたため、今後も修理件数の増加は懸念されます。ただ、「こういう使い方をして壊してしまった」という失敗例を共有したり、逆に「こういう使い方をすれば壊れる」という悪い事例を教えていったりと、身近にある道具をどれだけ丁寧に扱わなければいけないか、子供たちに伝えていくことが大事なのではと考えています。

今後も、デジタル教科書の本格的な導入や、GIGAスクール端末を使った全国学力・学習状況調査の検討などが待ち構えています。大きなイベントに向けて課題も多く現れると思いますが、地道にひとつひとつ対応していかなければなりません。
私が以前設置した電源キャビネットは、幸い、これまで無事に稼働しているようです。
蓋をしてしまえば目に触れない作業ですが、その積み重ねが今後に繋がっているのだと思いたいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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あきたDX通信>>>>> 編集長 伊嶋謙二 /// 編集スタッフ 伊藤真弓 /// 主幹:鈴木守 /// エイデイケイ富士システム株式会社 DXセンター

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