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2022/10/27
※MA:マーケティングアドバイザー いがらし部長:営業部の責任者
真弓課長:弊社のやり手マネージャー兼SE
「中小企業のDX戦略~地方創生に向けた様々な取り組み~」
2022年10月13日(木) 13:15 ~ 15:00 秋田キャッスルホテル(入場無料)
基調講演:クラウドサービス推進機構代表理事松島先生
『デジタル化は大企業の話であり、中小企業には関係ない、手が届かないと思っている中小企業経営者は少なくありません。しかしデジタル化は、規模にかかわらず、業種にかかわらず、すべての企業に恩恵をもたらします。そのためにすぐにでも取り組めるデジタル化が必須です。そしてそれを経営者が負担と感じないような環境つくりが求められます。地方のさまざまな機関、団体、リーダー企業が連携することによって、中小企業の経営者にデジタル化を実行する勇気を与えてくれます。今回のセミナーでは、その連携の必要性を踏まえて、特に秋田にとっての「地産地消のDX」をキーワードにご報告します。』
https://rpa-akita.jp/notice/arpa_20221013_dx-seminar/
初めまして。エイデイケイ富士システムの大塚 隆史です。
現在は秋田ノーザンブレッツに所属しラグビーをやりながら仕事をやっています。
最近では8月にミニ国体があり秋田のメンバーとして参加し、無事に国体の切符を手にすることができました。
国体には怪我で参加できなかったですが、すでに来年の鹿児島国体を見据えています。
現在はシーズン中でまさかの全敗で折り返し地点を迎えましたが、残り半分は怪我から復帰し出場する予定です。今後ともよろしくお願いします。
さて、今回はスポーツ分野でのICT利活用について取り上げます。
2019年のラグビーワールドカップで日本代表が初のベスト8進出という快挙を遂げたことは皆様もご存じのことと思います。実は日本代表の活躍の背景には、トラッキングデバイスを使った選手データの収集と分析がありました。
選手たちはトレーニングの際、GPSや加速度センサーなどを備えたトラッキングデバイスを身に着け、デバイスから得られるデータを収集・分析してトレーニングの改善に役立てています。
例えば一定以上の加速度(2.5m/s2)を「高強度加速度」と定義して、この「高強度加速度」が1分間当たり何回出ているか、全体の速度変化の中で何%出ているかを分析して選手一人ひとりの動きをチェックしているのです。そして「高強度加速度」の回数を上げるトレーニングを積むことで選手のパフォーマンスを向上させています。
2019年当時、「高強度加速度」の回数は1試合平均150〜200回でしたが、これは3~4年前の倍近くの回数になるそうです。
では、このような選手のデータ収集に用いられるトラッキングデバイスとはどんなものでしょうか。
これは消しゴム程度の大きさのデバイスで、選手の背中や腰に装着されます。多くの場合デバイスを取り付けるためのポケットがついた専用のアンダーウェアを使用します。デバイスにはGPSや加速度・地磁気・心拍センサーなどが内蔵されていて、選手の運動やバイタルを測定します。また、これらのデバイスには専用のデータ収集・分析ツールが用意されており、選手のバイタルや運動量・運動強度を「見える化」することが出来ます。
集められたデータはトレーニングの負荷調整やポジションごとのトレーニングプランの作成などに生かされ、選手のパフォーマンス向上や怪我の減少といった効果が出ています。流通経済大学がトラッキングデバイスを用いて行った、大学男子サッカー選手を対象にした研究(※1)でも、時間を短く、適切な強度でトレーニングを行うことが怪我の予防、パフォーマンスの改善の両面において効果的であることが示されています。
従来、トラッキングデバイスは高価でプロチームでなければ使用することが出来ませんでした。しかし比較的安価な商品が登場したことや、準天頂衛星「みちびき」の登場によって精度が向上したことから、近年プロスポーツだけでなく学生スポーツでも利用が広がっています。
私自身もトラッキングデバイスを大学生のころに使ったこともあり、試合の後データが出るのを楽しみにしていた覚えがあります。特にラグビーは高強度なスポーツでタックルの回数や衝撃(加速度)、スプリントの回数・加速などのデータが重視されています。そのデータの結果「もっと走ってたやろ‼」と思ったり「全然スピード出てないやん!」と気づく事が出来たので次は今回よりも良いデータが取れるように準備していました。今思えばトラッキングデバイスを取り入れたことで(頑張る)→(結果が出る)→(もっと頑張る)というように好循環でなおかつ楽しかったと思います。
こうして選手のトレーニングの負荷や試合のパフォーマンスが「見える化」されていくと、データの分析がこれまで以上に重要になります。大学ではプレーをせずにデータ分析を専門に行うアナリストが何人もいます。そして、その中には競技経験が全くない部員もいます。スポーツは学生時代にDXを体験し、学ぶ場にもなりつつあります。
最後に私が所属する秋田ノーザンブレッツを紹介します。
秋田ノーザンブレッツは各自いろいろな会社で働き、その後集まって練習をしており、現在はトップイーストAリーグに所属しているチームです。私たちは、トップレベルのチームを構築するとともに、ラグビーを通じた地域貢献を果たし、子供たちが憧れ、地域から愛されるチームを目指しています。
ちなみに・・・
秋田ノーザンブレッツの名前の由来は、秋田の地名と地理的な活動拠点を示す「ノーザン・北」を自分たちの誇りとし、東北を代表するラグビーチームを目指すという意味です。
「ブレッツ・弾丸」には3つの意味があります。
1 闘争心を爆発させて放たれた弾丸のようにスピードとパワーにあふれ、迷いなく突き進む攻撃的なラグビーを目指 す。
2 目標に向かって真っすぐに進む弾丸のようにいかなる時も、いかなる相手(困難)にも、全力を尽くし立ち向かっていく。
3 頑丈かつ殻を突き破る力を持つ弾丸のような強固な意志と固い結束力で、歴史ある秋田のラグビーの魂を継承しつつ、これまでの殻を突き破る新たな取り組みにも挑戦しながら秋田ラグビーの飛躍を目指す。
〈試合日程〉
11/6 Vs ヤクルト ヤクルトG
11/13 Vs SECOM あきぎんスタジアム
11/20 Vs 横河 あきぎんスタジアム
12/3 Vs 東京ガス 東京ガスG
残り試合もあと4試合になりました。ぜひ会場まで足を運んでいただき応援よろしくお願いします。
詳しい情報はホームページまでお願いします。
秋田ノーザンブレッツホームページ https://northern-bullets.com/
最後まで読んでいただきありがとうございました。
【参考文献】
・※1 ... 小粥智浩,大平正軌,曺貴裁,川本大輔,今泉壮裕,太田千尋,中野雄二,
大学男子サッカー選手におけるGPSを用いた身体的負荷管理に関する一考察, 2021-03
【参考URL】
・宙畑 「ラグビー日本代表大躍進の影の立役者!? 衛星データがスポーツをこんなに変えた!」
https://sorabatake.jp/12336/
・SPT 「ラグビーにおける5つの重要なGPSデータ」
https://www.sportsperformancetracking.jp/post/spt_rugby_5gpsdata
・日経 xTECH 「データ駆使してケガ減らす、サッカーで証明「GPSデバイス」の価値」
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00309/00003/
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