2022/12/22

【No.56】じっくり着実に進んでいる「秋田DX事情」

※MA:マーケティングアドバイザー いがらし部長:営業部の責任者
 真弓課長:弊社のやり手マネージャー兼SE

真弓課長
なんと、2022年もあと僅かですね。DXとかITの周辺でみると、なんとも微妙な1年だったような。。。
いがらし部長
クラウドやらDXやらで、ビジネス環境的な下地はじっくり進んでいるのは確かだけど、本来の意味で皆さんの会社やビジネスで本来の目的としてのITやDXが現実的に効いているとはあんまり見えない1年でしたね。
MA
前にも言ったように、今の生きているこの世の中、革命的に社会や仕事環境が突然変わるということはなくて、いがらし部長がいうように、「じっくり進んでいる」という状態は別に悪くなくて、その状態を少しでも上に持っていく役割を我々が担っていて、継続したビジネス活動を続けているという、自負はあっていいよね。このあきたDX通信も50回目の節目を越えたことはその証左だから。とってもある種の充足感はあるね。
真弓課長
そうそう、今年に関わったセミナーやイベントを一覧的にまとめたのが以下ですけど。いかがでしょうか?

「2022年のDX関連セミナー/イベント」

いがらし部長
弊社独自のセミナーというより、ITやDXに連携した団体や組織と一緒に企画・実施したセミナーとかイベントが多いですね。
MA
つまりは、特にDX関連については、広く喧伝する、広報するという情報発信や内容を理解してもらうフェーズにあって、DXの入り口に皆さんを引き上げる、連れてくることが現状なんだよね。なので、単独の企業が営業的に企画するよりも、産官学や関係する団体と共催や連携して、直接ビジネスの提案するというよりも、来年以降に向けた、営業色を少し薄めた内容で、しかも地域経済の復興のきっかけとなるはずのDX的な足場固めのための企画が多かったのが今年の特徴だね。
いがらし部長
そうですね。
DXを中核としたコンセプトで「地産地消」のビジネスサイクルの創生を我々は担う存在だと思ってますので、頑張りたいですね。

2022年10月13日開催 特別DXセミナー 基調講演 講演内容の概略はこちら

地産地消が当たり前の岐阜県、ソフトピアジャパン

MA
本当の意味での「地産地消」を実行している、実行しつつあるのがソフトピアジャパンなんだろうと感じるね。どこの地域でもあるような企業誘致や大手ITベンダー頼みだと、こうはいかなかった。なんで岐阜県、しかも大垣市にこのような真にきちっとした産学連携でIT/DXの推進するような団体・組織・活動が出来たのだろうか、というのが、われわれの訪問の目的のひとつでもあったわけだけど。正直言って、なるほどね。でも、われらが秋田県でもすぐに倣って進めよう、という風にはいかないなーと思ったね。
いがらし部長
まさに、そうですね。岐阜県や大垣市そして、国もITやDXとの人も組織も入り組んだ事情の中で、ものすごく入り組んだ状態の中で、突破できる人やタイミングを図ってソフトピアジャパンが動いて、現状の地産地消モデルを構築できているということですからね。

公益財団法人ソフトピアジャパン

「公益財団法人ソフトピアジャパンは、岐阜県が推進する地域情報化推進政策(ソフトピアジャパンプロジェクト)の中核機能としての役割を担っています。
ソフトピアジャパンエリアのIT関連企業の集積や優れた情報基盤を生かして、地域産業の高度化を担う人材を育成・供給しています。また、ITによる生産性向上や商品の競争力向上を目指した産業の情報化と、これを支える情報サービス業の振興を通じ、県内産業の活性化を図ります。
ソフトピアジャパンエリアは、情報・通信産業をリードする大規模企業から、創業間もないベンチャー企業、また高度な表現者を養成する県立の大学院など、IT関連ビジネスの一大集積地を形成しています。(就労者数2100人以上、集積企業団体140以上)」(出典:ソフトピアジャパンのWebサイト)

MA
今回の訪問時に松島理事長が語っていたのは、「今は違うけど、初めはこういうハコモノ設備にありがちなインキュベーション施設やオフィス施設の稼働率ばかり気にしていた。ソフトピアジャパンのオフィス施設になんとか入居してもらうという感じ。いまは良く言えば選んで入居してもらう、しかも地域のモノ作りやシステム開発企業が中心で、大手の下請け的な仕事を待つというより、対等とまではいかなくても、得意技を持った企業として大手と仕事ができるレベルになることになりつつある。
また有望な企業として、大手に資本参加してもらうなどの動きもみせつつある、ソフトピアジャパンの企業140社が育っていると言ってたね。現実的には本当の意味で実力のある企業はまだ1割程度かもしれないが、見える方向性は明確だという印象だ。
いがらし部長
しかも岐阜県に対する、DXについてのモノ言う「団体、知見を持つ存在として」具体的な岐阜県へのIT/DX政策策定への発言力を持つ存在だなとの印象だ。事実、理事長の存在は過去の経験からもさもありなんという。これはうわー、すごいなーって思いました。
MA
やっぱり最も印象に残ったのは、「枠組みだけの提言ではダメで、中身のある政策パッケージを構築して、伝える人、受け取る人、つなげる役割の人をビルドアップすること」、とっても耳が痛い話だけど、我々の地域ではね。でも岐阜県では、その思いを汲んで、ソフトピアジャパンとして県にモノ申しているというのを強く感じたね。我々がそういう存在である、あるいはそういう動きを作れるような橋渡しの役割でも良いので、来年はさらにあきたDX通信としてもドライブをかけて行きましょう!

「ソフトピアジャパンにて。2022年12月19日」

写真左から、鈴木主幹、松島理事長、櫻田役員、MA、いがらし部長」

「ソフトピアジャパンの外観」

JR大垣駅から車で5分くらいのところにある、広大な敷地にある岐阜県のITやDXの地産地消のための企業などもこのビル内と周辺のビルに入居している。

真弓課長
ああ、何か来年に向けて、大きな課題がはっきり見えてきた感じです。このソフトピアジャパンのお話は別の機会に別途詳細にお教えください。
ともあれ、2023年、年明けにDXのセミナーを行いますので、来年もみなさま、どうぞよろしくお願いします。

DXって何をやればいいの!?

こんにちは、2回目(前回44回)の掲載になります。ADK富士システム)杉沢です。

前回記載した通り、今年4月から営業部門として秋田県内の企業様を訪問しています。
今回はその訪問時での会話の中からDXにかかわる話題を取り上げさせて頂きます。

私の場合、お客様からの要望や要求内容をもとにシステム化の提案をしています。
その中で「DXって何やればいいんだ?とか、システム入れればDXなるの?とか紙からExcelにしたらいいの?」などとよく聞きます。(聞かれます)...いまさらながら聞きにくい話ですよね。
そういう場合、「それも1つのDXへの道につながります」と答えます。提案するシステム化案は、システム導入の結果、業務の改革・改善に繋がります!という理想案の提案内容とするからです。
とは言うものの、なかなか理解を得られない場合もあります。その場合は単なるデジタル化で終わりの場合もあります。
正直、すべてのお客様が、DXできるとも、DXが必ずしも有効だとも、当初は思っていませんでした。

ですが、4月から約8か月が経過し、デジタル化(技術)して、業務改善や働き方改善は大体可能だと思うようになってきました。これまで関わったお客様の提案や業務内容を経験しこういう取り組みができれば業務や働き方はこういう風に変わるだろうと思えるようになったからです。
提案イメージの中にも、「現在」、「要望イメージ」、「改善イメージ」、「将来(理想)イメージ(杉沢が勝手に追記することも多々)」を記載したり、打ち合わせの中で理想の運用イメージを語ったりさせて頂いています。(笑)

DX=デジタル技術(化)で、ビジネスのモデルや働き方を変える(業務の質を上げる)

ではありますが、そのお客様毎に捉え方、運用方法などは異なるためそのお客様に似合った改善・改革提案が出来るような提案活動していきたいと思います。(生産性の向上・効率化、働き方改革によって働き甲斐のある会社になるような手助けをシステムを通してできればと思っています)

例えばですが、紙を使って日報を作成したり、実績を記録しているお客様はいらっしゃいませんか?
よくある事例で、事務の方が時間をかけて集計したり、EXCELに転記したりといった作業が定常化おり、紙面も日々蓄積される状況で、
 ・日々や月次の実績がタイムリーに分からない
 ・手作業のため入力ミスなどが多い
 ・紙がどんどんたまっていく
等の課題は、皆さんも見たり聞いたりしたケースはあるのではないでしょうか?

これらに対し、例えば以下のようなざっくりとした提案が初期段階で可能です。(勿論お客様とご相談です)
① 作業実績のデジタル化(現場でのスマホ、タブレット登録)
② 将来機能で実績の見える化(スクリーンなど)
③    〃   作業計画の可視化


ポイントとしては、①は現場の負担になるため少しでも簡単な操作でできること②③の将来機能で業務改善が見込まれ、ここに書いてありませんが、④以降では蓄積されたデータをビジネスへの利活用を行い、最終的なX(トランスフォーメーション)へと繋げていければというところです

お客様からの要望・要求だけではなく、業務内容や現在、そして理想的な業務に対しての課題を共有してお互いが納得いくような提案が出来るように活動を、今後もしていきたいと思います。

「現場の見える化、作業改善など気になること」がありましたら是非ご相談いただければ幸いです。
今後とも宜しくお願い致します。

<問い合わせ先>
エイデイケイ富士システム(株)
地域情報ソリューション課 地域営業担当
TEL:018-838-1173

2022年最後のあきたDX通信となります。

来年も皆様のお役に立てるよう 一層の努力をもってご厚情にお応えしてまいります 。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

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あきたDX通信>>>>> 編集長 伊嶋謙二 /// 編集スタッフ 伊藤真弓 /// 主幹:鈴木守 /// エイデイケイ富士システム株式会社 DXセンター

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