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2023/06/08
※MA:マーケティングアドバイザー いがらし部長:営業部の責任者
真弓課長:弊社のやり手マネージャー兼SE
メルマガをご購読いただいている皆様、お久しぶりです。営業の五十嵐です。
今回のコラムは、先月5月14日に亡くなった、弊社の前代表取締役の近藤和生会長(※)について、故人のご冥福を祈りつつ、
会長の想い出について書かせていただきたいと思います。
(※弊ホールディング会社のADKGr(株)の会長。以降、会長と記させていただきます)
このメルマガを購読されている方の中には会長をご存じの方もいらっしゃると思いますが、ご存じない方は申し訳ございません。
前の秋田県情報産業協会の会長でもありましたので、業界ではご存じの方も多かったと思います。
おそらく内から(弊社内から)見る姿と、外側から見る姿では、大分印象も違うのかなとも思うのですが、
私の印象はとても厳しいけれども社員を許す優しさを持った方でした。
恥ずかしながら、私は過去いくつもの失敗を重ねている自負(?)があり、当時社長だった近藤会長の執務室に呼ばれ、
厳しくせっきょ・・・ご指導いただくことも何度かありました。最後には結局「次はちゃんとやれよ!」的な終わり方で、笑って許されて社長室を後にするのですが、その度にいつかは完全に認めさせてやるという気持ちにさせられたことを覚えています。結局最後までその思いは叶いませんでした・・・。社内ではある種カリスマ的な方でしたので、他の社員も似たような気持ちを持っていたのではないかと思います。
話は変わります。私は4年ほど前から上司に誘われてゴルフを始めました。
弊ADKグループでは、春と秋の2回ゴルフコンペを社員親睦場として開催しており、会長と同じ組でコースを回る事も何回かありました。ゴルフ場で見る会長は普段会社で見る姿とはまた違った御姿(おしゃれ番長です)で、また仕事以外の会話というのも、弊社代表取締役を退任した後はなかなかする機会がありませんでしたし、突然こんな形となってしまい、今となっては非常に貴重な時間だったなと改めて思います。
一緒に回った時に言われた「五十嵐、ゴルフも仕事もたまには回り道が必要だ!」の御言葉は一生忘れません会長!
また話は変わります。実は、会長が弊社ADK富士システム(株)の代表取締役に就任した年が、(確か)私の入社年と同じなのですが、当時の会長の年齢に私も追いついてしまいました。当時の会長の貫禄や言葉の重みなど、ほぼ同年齢になった自分にはあるのだろうかと改めて自問してみるのですが、なかなか追いつけるものではありませんね。
会社員としての年数を重ね、管理職となった今、自部門に対して今後歩むべき道や目標を提示して引っ張っていく立場にありますが、現在の正確な認識と把握に加え、将来を予測した上でこれらを提示していくのは非常に難儀なことです。今になってしみじみと「あー成程そういう事か...」と思うのは、このクラウドサービス全盛と言っても良い世の中への移り変わりです。
弊社で毎年10月に行われる全社キックオフ会議では、社長はじめ各部門の戦略や目標を全社員に対してプレゼンする機会があるのですが、10年以上前から「ソフトウェアは所有から利用へ変わっていく」と、弊社においてもビジネス変革が必要であるというお話をされていたと記憶しています。そこで、ちょっと当時のキックオフ会議の資料を弊社ライブラリから探して見返してみました。そこにはクラウドビジネスが明確に記載され、また次世代への事業の継承についても、しっかりと書かれてありました。
今現在の弊社の姿が会長の思い描いた会社像に本当に近づいているのかは、もう確かめる術はありませんが、間違いなく当時描いた絵に近い形で弊社のビジネスは進んできております。しかし私達としてはこれからがビジネス変革の本番という気がしています。
想い出エピソードの最後は、冒頭で「営業の五十嵐です」と書いてある通り、私が「営業」であることを意識したのは会長の電話での一言がきっかけというお話です。私は入社以来SEで、そのことに自負も持っていました。
当時39歳だったと思うのですが、初めて自分の部署を受け持ち、変わらず自身がSEであるという認識でいました。ところがある時電話で、進行中の案件についてお叱りをいただいたことがあったのですが、その際「五十嵐、そこは自分が営業としてどう考えてるんだ!」という言葉で、目からうろこと言っていいのか、晴天の霹靂と言っていいのか、『ああ、俺は今営業だったんだ・・・』と、気づかされたのでした。私はそれ以来10年以上営業やってます!
さて、思いつくままに書かせていただきましたが、世の中はDXというキーワードで、さかんに変革を訴えており、お客様の姿も短期間で変わろうとしています。前述した10年前にはここまで想像していなかった、ChatGPTをはじめとする生成AIの出現など、新たな技術トレンドも生まれ、我々のビジネスの変革もまだ道半ばと認識しているのですが、弊社もデジタルの専門家として、お客様と地域にしっかりと貢献できるようにビジネスを進めていかなければなりません。
会長にご指導をいただく事はもうできませんが、キーワードは変わりつつも会長が社長だった時代から掲げていた「ITによる地域貢献」を、(会長が天国で見守ってくれていることを願いつつ)これからもしっかりと果していきます。
最後に故近藤和生会長のご冥福を祈りつつ、本コラムを締めたいと思います。
会長これまでのご指導ありがとうございます。どうぞ安らかにお眠りください。
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あきたDX通信>>>>> 編集長 伊嶋謙二 /// 編集スタッフ 伊藤真弓 /// 主幹:鈴木守 /// エイデイケイ富士システム株式会社 DXセンター
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