2023/08/03

【No.72】つらいときほどDXが際立つ存在になる

※MA:マーケティングアドバイザー いがらし部長:営業部の責任者
真弓課長:弊社のやり手マネージャー兼SE

MA
今月(2023年7月)の秋田の大雨は大変な状況だったね。
いがらし部長
7.8年前にあった大雨で、雄物川の氾濫で大曲花火大会に大きな影響がでた、という過去の経験があったけど、
秋田市内でこんなに水があふれた状態は初めてだったような気がします。

「2017年(平成29年)7月21日から23日にかけて、北海道から東北地方へ南下した前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発となった影響で、北日本を中心に大雨となった。この大雨では、雄物川流域の大仙市、仙北市や下流の秋田市の広い範囲に避難指示(緊急)や避難勧告が発令されたが、秋田地方気象台から流域の市町村に向けて的確な情報伝達が行われ、早い段階での住民避難により、人的被害は最小限に留められた。」
出典: https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/calendar/376/
真弓課長
自然災害はいつ起こるか分からないものだし、備えると言っても、まさかの時にいつも準備できているわけでもないから、本当に今回の雨は怖かったですね。
MA
ここ数年いろんな厄災が世界規模で起こっているわけだけど、この状況は我々に多くのダメージを与えているね。
好きな言葉ではないけど、「ピンチをチャンスに」みたいな軽いことは言いたくない、でもこの経験をネガティブに捉えるだけでなく、次に進むためのきっかけにしたいと本当に思うな。
真弓課長
えー?それはどういう風にですか?
MA
それには、ここ10数年の単位で考えてみようか。

まず2011年の東日本大震災があった。あの地震のダメージは過去経験が無いほどの徹底的な破壊と環境変化をもたらした。次に2019年の新型コロナウイルスによる世界規模の感染症災害だ。未だにどちらも完全に解消されていない傷跡が残っているよね。
いがらし部長
そしてこの7月の大雨による災害ですね。大雨の被害は現状では市中の水は引けたが、断水や溢れた流水による汚水、土砂などによる環境、そして住宅などの市中での回復はこれからというところですよね。
MA
物理的に壊れたり、流されたりという状態は多くは喪失してしまい、あらたに構築、購入などの方法で再生しなくてはならない。我々のような、IT企業でまず考えるのは、この状態で何が出来るかという点だね。
いがらし部長
そうですね、東日本大震災の時では、地震で倒壊したり、津波で企業内に置かれていたコンピュータ類がなくなってしまうことによる被害は相当にダメージが大きいかったですね。
それでも少なくとも、企業での貴重な情報はきちんと保全しておきたいし、システムも企業内のコンピュータがなくなっても、クラウドなどで保全すべきことというのは、本気で企業は身に染みて理解しましたね。
真弓課長
自分も、そういう意味では、もちろん、万一の時の情報共有などのコミュニケーションの手段としてのネットワークコンピューターの重要性も完全に体感できました。SNSもそうでしたが。
MA
もう一つが、新型コロナウイルスの蔓延で、生活スタイルや働き方そのものが極めてドラスティックに変わらざるを得なくなった。実はコロナ禍以前に、働き方改革などのブーム感はあったが、それまでは限定的な実証実験的な取り組みが多かったが、在宅勤務やテレワークはほぼ前提となるきっかけとなって、テレワークが定着するきっかけとなったのは、皮肉な追い風となったといえる。
いがらし部長
そして今回の秋田の大雨の災害から復興するにあたって、どう我々はITやDXというツールを生かせるかというのが、今回の話題のポイントになりますね。

秋田で過去にないほどの大雨の被害で何を学ぶか?

いがらし部長
秋田魁新報社の記事だと、上記のような内容で被害が報告されているわけだけど、ポイントは災害前と災害の最中、そして災害後の復興に向けて、ITやDXをどう役立たせたか、今後にどう役立たせるかというところですね。
MA
当時は確かに大雨の予測は出ていたけれども、これほどの雨は想定していなかったので(一定の通知は来ていたようだけど)、本当に雨が降り出して、これは尋常ではないとなってから、本格的に災害情報が共有され始めた。
まあ、あせったよね、その時は。
それでも我々は、災害時のような緊急事態に際して心掛けるのは、ビジネス上のコミュニケーションの確保とコンピュータシステムの保全と継続利用という点だね。
いがらし部長
そうですね。新型コロナウイルスの時のテレワークやWeb会議などのツールについては十分ではなかったが、迅速に対応できたと自負しています。しかし、今回の大雨の災害については、実際に被害にあった社員もいて、なかなか事前の情報共有や災害に備えての準備が間に合わなかったという反省があります。
MA
こういうときほど、自社だけでなく、取引先や関係各位とのコミュニケーションの仕組みを念入りに考えて構築すべきだなと痛感したね。
真弓課長
つまり自社だけでいいということではない?ということですね。
いがらし部長
それは当然だよ。デジタルとアナログのつなぎ目は問題を引き起こす可能性が高い。特にアナログ部分で起こる。
つまり、ネットワークの中でアナログ部分が存在すると、そこが目詰まりして、情報の流れが悪くなる。
MA
特に今回のような突発的な事態において、そのような情報ネットワークの目詰まりが起こってしまう。これを解消することこそが、目に見えるDXの基本なのだろうと考える。これは、先日秋田RPA協会で講演をお願いした松島先生の教えでもあるけれどね。
真弓課長
なるほど。まさに我々は、この大雨の経験では、まずは我々自身がこの災害の当事者でありながら、その問題点や課題の解決策を見出して社会に提案して行かなくてはなりませんものね。
いがらし部長
そうそう、DXって、企業活動などに限定した話ではなく、社会全般に大きく付与すべき考え方、取り組みだなあと強く感じました。
真弓課長
夏本格化にむけて、大雨の被害を取り除いて、暑くなってきましたががんばらなくては!

営業メンバーによるお役立ち情報!

涙と熊(笑)

アウトドア派の榊田です。今回もよろしくお願いします。ネタは2つです。

 1つ目は、今年春全仏オープンテニス起きた、加藤未唯選手のボールがボールパーソンにぶつかって失格になった、あの件です。
 この試合、加藤選手がボールパーソンの方にボールを返したら、ボールパーソンに直接ぶつかって泣き出してしまいました。恐らく緊張の中自分の仕事をしていた彼女はボールがぶつかったことで痛さというよりは、緊張の糸が切れパニックになり泣き出してしまったと思われます。
 それだけなら、"大丈夫か?怪我はしてないか?続けられるか?"と主審が確認したら試合続行になっても不思議ありません。ところが対戦相手の選手が何やらクレームをつけ大会レフェリーまで呼び出し、たいした確認もせず、その対戦相手の言うことを聞いて加藤選手ペアを失格にしてしまいました。
要点を整理すると・・・

 ・ボールをボールパーソンにぶつけたら、失格になるのか?
 ・泣いたら失格、泣かなければ???(男子だったら・・・)
 ・相手選手は、対戦相手の不利になるような進言をするのがフェアなのか?
 ・レフェリーはビデオ等の情報も得ないまま、一方の主張を聞いて判断するのか?
 ・試合が没収(失格)になるだけでなく、そこまでの賞金まで取り消しにするのか?

などなど、試合のリプレーを何度も見れる視聴者からすると(モヤモヤモヤ・・・)
さて、今スポーツの世界もデジタル化、DX化が進んでいて、ライン判定の自動化(テニス)やチャレンジシステムのビデオ判定や(テニス、サッカー、バレーボール、バスケットボール、野球等々)、デジタル化による戦術分析が数多く実現されています。選手や監督コーチによる経験や感覚ではなく数字化された情報に裏付けられた
指導・作戦になっています。これによって"根性論"による日本式な?非科学的な指導はもはや過去のものになってきていますね。

話を元に戻すと・・・全仏オープンの加藤選手の判定については、いろいろな意見はあると思いますが、
デジタル化が進んだ中、そのデジタル技術も活かされていない判定やその後の対応については、改善が必要なのは間違いが無いところです。
コソコソ(?)話をする仕草もすべてビデオや写真に撮られていれば、
あっという間に拡散されてしまいます。
なんといっても"審判"は現地にいるアンパイヤだけでなく、TVやSNSを見ている全世界の人々になっていますからね。

2つめは、熊についてです。
 昨年秋は熊の大好物のブナの実ドングリが豊作で今年の春には親子の熊が増える?の予想が当たり、
今年は春から多くの目撃情報が出ています。逆に今年の秋は凶作の予報で人里に出没する機会がさらに増えると見られています。
 熊とデジタルとの話になるのですが、秋田での"野生動物情報マップ"には熊の目撃情報が書かれていますが、これは新聞TVでの報道による情報とずれています。要するにまだまだ情報が不足しています。もう少しリアルにならないものかと思います。
あれだけ報道されていたのにマップには反映されていないとか・・・また街に出没すると大騒ぎするので注意警戒!となりますが、山里に住む人たちにすればしょっちゅう出没するので、わざわざ報告すらしなくなるとか。でも実際には被害が出ているわけで。
 またお隣岩手県盛岡市では、盛岡駅近くの開運橋にも熊が出るとかで、秋田市でいったら千秋公園くらいの位置になり、もはやどこに出ても不思議ではありませんね。
 必要なのは、どこにでも熊はいるわけなので、心の準備と対策を常に持って行動することが必要になりますね。
熊鈴・ラジオ・複数人行動・熊撃退スプレー等々、八幡平ビジターセンターでは熊に関する情報発信も具体的な熊の特性や対策も書かれていますので参考になると思います。
また熊対策になるかわかりませんが、打当温泉で熊鍋食べるとか(笑)失礼しました。
ちなみに今年は春ドラゴンアイを見に行ったら道路を横切る熊を見ました・・・

(秋田県)野生動物情報マップ
https://pref-akita.maps.arcgis.com/apps/webappviewer/index.html?id=1aec93adffd74da38574a72be950f677

八幡平ビジターセンター
https://hachimantai-vc.com/
https://www.facebook.com/hachimantaiVC/(熊の動画がたくさん)

打当温泉
http://www.mataginoyu.com/

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あきたDX通信>>>>> 編集長 伊嶋謙二 /// 編集スタッフ 伊藤真弓 /// 主幹:鈴木守 /// エイデイケイ富士システム株式会社 DXセンター

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