2023/10/05

【No.76】IT人材は欲しいけど、今はいらない!本当は良く分からない。

※MA:マーケティングアドバイザー いがらし部長:営業部の責任者
真弓課長:企画部のやり手マネージャー兼SE

MA
先月盛岡に行ってきたよ。
いがらし部長
ほう、いいですね。もしかして岩手県庁ですか?
MA
そうそう、全国からITベンダーや行政機関などが盛岡に集まって、地域情報化に関する合宿セミナーのようなものだった。
地元企業の視察や参加者と岩手県庁職員によるディスカッションなどが主体で、懇親会も大盛り上がりで、特に自分が参加したことで隣県の秋田と岩手とのコラボレーションが期待できる内容だったと感じたね。自分は特別枠での参加だったけどね。
いがらし部長
なかなかありそうでないのが県単位での情報化の連携かもしれませんね。我々のような民間企業が、県境を越えてお付き合いはあるにしてもね。
MA
岩手県庁のかたとのITに関するディスカッションで、「同じ課題をもっているな」と思ったことがあって、僭越ながら、秋田県の状況をいくつか話してきたよ。
真弓課長
同じ課題?ってなんですかね。
MA
前に狭山市でのRPAの推進について話したことがあったけど、そこでの狭山市の担当者が語っていたポイントを覚えているかな?
いがらし部長
あー、確か、現場の方が自分の業務について、比較的満足度が高いということでしたよね。
真弓課長
そして、実際には課題を明確に感じられない、課題らしいことが課題と思って解決に進める人があまりいないということだったかな?ITをうまく使えていない、って特に指摘された件ですよね。
MA
そうだね、ITという新しいツールを従来の自分の業務に取り込んで、うまく活用するという段階になって一時停止状態になってしまう。
本当は、うまく使えば効率的に業務が行う事が出来る可能性はありそうだけど、実際にはITを活用するためのステップに立てないことが多いという点だね。
真弓課長
それは、結果的には、「現状の業務の進め方には大きな課題はないようだ」として、満足度についてはあまり問題なしという結果になるということでしたね。
いがらし部長
そうそう、ここのポイントは「ITと現場」という対比で、"現場の困った"をITが解決できるのか?という昔からのせめぎあいのようなものですね。つまり、現場の課題をIT部門がどれだけ分かるのか?言い換えればIT部門も現場部門も本当の課題が分かる人が必要ということになる。
MA
そこで、秋田県では現場とIT部門との課題とそれを解決するための人の問題については、調査による明確な調査で現状を把握できている、ということを岩手県のかたに話したわけ。誤解が無いように言うと、秋田県は解決できるということを言っているのではなく、少なくとも秋田県内の企業の「IT人材についての課題感」については、毎年定点で行っている定量調査があるので、少なくとも現状認識ができるという話をしてきたんだよね。
真弓課長
ああ、それは自慢ですよね。ふふ、まあ実際には他に実態調査がありませんから、秋田RPA協会が毎年せっせと調査票を回収しているということですもんね。弊社もその意味では結構サポートはしているはず(笑
MA
やはり現場とIT(AI/RPA)の橋渡しを行うためには、ITについて社内で分かる、出来るでももちろん良いけど、そういう人が必要になる。あるいは、分かる人を知っている、頼める、相談できる相手がいる状態が不可欠だね。
いがらし部長
そうすれば、業務の課題や問題を明確化して、ITで何か変える道を選択できると思うんだけど、調査結果から見える姿は、「IT人材は欲しいけど、今すぐ確保できるわけではない、様子を見ている」という状態ですね。
真弓課長
そうですね、でもIT人材は欲しいし、社内のIT人材の教育や研修にも積極的に対応したいという結果が出てます。前向きのトレンドで、明るい兆しと言えますね。

「無知の知」こそ重要

MA
では秋田RPA協会での県内の実態調査結果のプレスリリース文から、IT人材についてのコメントを引用してみよう。参考になるはずだよ。
MA
『IT人材は5割以上の企業が不足としている。IT人材の不足感は前年と大きく変化はないが、明確に不足感の状況が進行していることが分かる。いずれにせよ、過半数の企業が人材不足を抱えているとしている。しかし、IT人材の不足感が増している一方で、具体的な増員の見通しはまだ明確な方向性が見えない状況だ。「分からない」と回答した企業が未だに半数近くに達している。また、今回の調査結果からも明らかなように、IT/DX人材の教育・育成・サポートは企業にとって重要な課題となっている。この課題を克服することで、2023年以降にはChatGPTのような次世代AIを企業内で効果的に活用する機会が訪れるだろう。』
とまあ、年々、企業内でのIT人材不足感が高まっているということだね。
いがらし部長
我々のようなSI企業としての責任というか、進むべき道も市場の変化に合わせてばりばり変わって行かなくてはならないですね。特に情報システム部門だけでなく、現場部門に直接アプローチ、情報提供、提案することが強く求められていると思います。
真弓課長
そうですね、特にオンプレからクラウド、サブスクなどのサービス提案になってきている市況においては、現場への直接アプローチが必須かもしれません。
MA
さらに引用で、ソクラテスの言葉で、「無知の知」というのがあるよね。
真弓課長
えっ、ソクラテス?
MA
ははは、なぜそれを言うかという理由だけど。課題が無いよって、言ってる背景には、本当は自分のことを良く分かっていないことから、課題を課題と認識しないことから生まれる。そこで、自分が足りないこと、劣っていることが分かることが重要という指摘。英語でいえば、I know I don't know ということだね。この警句は、我々が秋田というエリアでビジネスを行う上で、どれだけ我々の市場を分かっているか、という起点が、そもそもの調査のきっかけになっているからだよ。
いがらし部長
なるほど、その話は、結局秋田県と岩手県についても、共通していて、現状の市場について行政にしろビジネスにしろ、何が起こっているか、何が課題かを知ることはとても重要だということになるわけですね。
真弓課長
そうそう、とはいえ、IT人材が欲しいのに、すぐに人が採用できない状態について、何か支援策やら提案を考えなくては。この結果をあちこちに展開しなくては!

『秋田RPA協会事務局からのお知らせ』

特別セミナー「2023 年調査データで読み解く秋田県の現状と未来!」の開催をお知らせさせていただきます。
お忙しいところ大変恐縮ですが、皆様のご参加お待ちしております。よろしくお願いいたします。
※毎年実施される秋田県内の企業による IT 導入実態の調査結果を基に、秋田県の民間企業の現在と 将来について報告し、調査結果に基づく議論を秋田 RPA 協会の理事および会員間で行います。 (主な調査結果:IT 導入・利活用、DX、人材、生成 AI(ChatGPT など)などが調査結果の注目 ポイントとなります)
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開催概要: 開催日時: 2023 年 10 月 30 日(月曜日)
場所 : 現地+Web ハイブリッド開催
   一般社団法人 秋田 RPA 協会本部(エイデイケイ富士システム(株) DX センター )
時間 : 15:30 ~ 17:00
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詳細はPDFを御覧ください。
※下記URLからダウンロードをして御覧ください。(会員以外の方はWeb参加となります)
https://drive.google.com/file/d/1RJ7uZyxRu8yk3wsKiVgCS2V_swizDRrP/view?usp=drive_link

営業メンバーによるお役立ち情報!

NFT(Non-Fungible Token): デジタルアセットの未来を拓く革新

皆さんお元気ですか。エイデイケイ富士システムの大塚です。

今年は野球のWBC、バレーボールのネーションズリーグ、バスケW杯、ラグビーW杯で気持ちが熱くなっているのではないでしょうか。私も熱くなっているうちの一人です。
最近NFTが熱いみたいです。スポーツ業界の熱で少し霞んでしまっていますが・・・
今回はそのNFTについて記事を書いていきたいと思います。

実はNFTは「エンターテイメント」や「コミュニティ」との相性が良いと言われています。
また、幅広い層に地域の魅力を発信したり、新しい観光体験を提供できるようになるなど、地方創生の起爆剤としての役割も期待されています。
まず、NFTについて簡単に説明します。
 NFTとは、「Non-Fungible Token」の頭文字をとったもので、デジタル上の「証明書」のようなものです。
例えば美術館で絵を購入したときに、その絵が本物であることを示す証明書があると思います。NFTもそのデジタルの世界で同じ役割を果たします。
つまり、NFTは偽造できない特性と、デジタルアート等の所有者であることをデジタル上で証明できる特性があります。これを生かすことによって例えばスポーツチームと幅広いファンをつなぐ架け橋となる可能性があります

スポーツ×NFTの活用事例
1.湘南ベルマーレ
サッカーJ1リーグの湘南ベルマーレは国内のプロスポーツクラブとして初めてNFTを導入したクラブです。
「湘南ベルマーレトークン」を販売しており、初回のトークン販売では500万円以上のファンディングを達成しています。このクラブトークンの保有数を活用し、MVP選手を選定する投票企画や、選手への応援メッセージ投票などが行われています。また、トークン保有者の特典として、オーロラビジョンに支援者の名前が表示される権利、試合前に選手のウォーミングアップを見学できる権利、支援者専用のVIP席で試合を観戦できる権利などがあります。

2.NFTスポーツゲームSorare
Sorareは、実際のサッカーの試合結果がゲームに反映されるNFTゲームです。
ヨーロッパのサッカーリーグで活躍する選手を中心に選手がNFTカードになっています。
手に入れたNFTカードでチームを作り、現実のサッカーの試合結果をもとに報酬を得られます。
実力のある選手ほどNFTカードの価格が高いですが、ゲームで稼げる金額も大きくなる設定です。
最近はJリーグの選手も加わり、日本人選手のカードも増えたため日本のサッカーファンから注目度も高まってきています。また、現在はサッカーだけでなくMLBやNBAのゲームも提供されています。
もしかしたらブラウブリッツも出ているかもしれないですね。出ていないとしても今後J1に昇格すればゲームで秋田のチームや選手が出てくるようになればうれしいです。
また、現在はサッカー・バスケ・野球になっていますが、ラグビーもいつかは追加されるのでしょうか。
その時には秋田ノーザンブレッツの選手としてNFTのカードになることができればぜひ自分で買いたいと思います。

現在NFTは一部で盛り上がりを見せていますがこの勢いは増していくのでしょうかそれとも衰退していくのでしょうか。今後もNFTの動向を見守っていきたいと思います。
また、秋田ノーザンブレッツがNFTを活用することはあるのでしょうか。
もし実現することがあれば、湘南ベルマーレのようになるのかはたまた、違う形になるのか。
秋田ノーザンブレッツにも注目していただければと思います。
今年国内最高峰リーグのリーグONEに参入できるのか楽しみにしたいと思います。

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あきたDX通信>>>>> 編集長 伊嶋謙二 /// 編集スタッフ 伊藤真弓 /// 主幹:鈴木守 /// エイデイケイ富士システム株式会社 DXセンター

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