2023/11/02

【No.78】デジタル化/DXは企業存続に必須、同時に身近に頼れる存在が不可欠

※MA:マーケティングアドバイザー かわもと部長:次代のホープとされる今風の営業部長
真弓課長:弊社のやり手マネージャー兼SE

かわもと部長
先月のDXセミナーお疲れさまでしたー
https://rpa-akita.jp/notice/akita_mirai_20231030/
真弓課長
いやーなかなかに盛り上がって、ためになりましたね。
文字通りの産官学のDXセミナーっていいですね。もう怖いものなしって感じで、DX行けるなーって。
かわもと部長
いやいや現実はまだまだですけどね、でも元気になる内容だったね。
MA
そうだね、上向きの雰囲気がにじみ出ている、ポジティブな討論もあって、良いセッションもあったしね。でもDXの実態はまだまだ見えてこないよね。
かわもと部長
セッションのなかでもDXの成功体験が多くないところというのが、まさに現状を表している。近くに良い事例が少ないということですかね。
真弓課長
技術と活用の歩調があっていない、というか、ツールはどんどん進化しているけど、本当に実際に役に立つ使い方やフル活用できている実例が本当に少ないということですね。
MA
相変わらずで申し訳ないけど、先日のセミナーのあとで、自分の企画セミナーの振り返りでメディア掲載記事を読んでみて、改めて感じたんだよね。
少し前になるけど、仙台市で企画したセミナーの内容があまりに「今と同じ」なので、ため息交じりに今日は話したいと思うんだよ。
真弓課長
どんな感じですか、珍しいですね、肩落としのMAというのは!
MA
というより自分でも同じ課題を背負ってきているなと振り返っているところかな。ということで5年前に実施した経済産業省、ITベンダー、それとマーケティング企業としての自分と、大手ベンダーが協賛した、中小企業の経営者向けの『中小企業の働き方改革、ITツールと行政支援でできること~「IoT/RPA 働き方改革で創る、地域社会の未来のためのセミナー」』のこと。
https://wirelesswire.jp/2018/07/66007/
真弓課長
うわー、これ結構すごいメンツですね。
MA
そうなんだよね。今もそうだけど、自分は生涯中小企業のITの有効活用という命題に取りつかれているんだよ(笑
それでね、そのセミナーの講師の一人に、大手の業務パッケージベンダーの方が事例として「ある食料品製造業を継いだ2代目が、B2BからB2Cへの転換を機に、同社製品を使って業務改革に成功した。それは新規ビジネスへの決断力だけでなく、IT業界に明るいコンサルタントが身近にいて、よいアドバイスを受けられた点が成功の要因だと思います。いま同社は、休眠の畑をまとめた農業法人を設立するほど、順風に成長しています」。と紹介したんだ。
かわもと部長
ほうほう。
MA
そして一方、経済産業省としての担当の方の発言で「まさに経産省としても、そういう事例を増やしたいところです。中小企業の改革には社長の意識と、その経営を支えてくれる人が身近にいることが重要です。ツールの導入だけでなく、人による支援も進めなければいけないと考えています」とまあ、近くにアドバイスを与える存在が重要としているね。
真弓課長
分かる!分かる!
MA
ITベンダーの方はその発言を受けて「トップ側の意識はもちろん、ボトムアップで参加意識を持つ企業が成功します。上からも下からも、自分たちがどんな改革をしたいのか、意思疎通ができないと改革は進みません。合意形成ができたうえで、私どもがサポートすることが大切です」お二人はまさに提案する側ですから、この点いかがですか?
かわもと部長
いやあ、5年前のセミナーですか?今と全く同じですね。しかもDXに置き換えられるし。「ITツールの導入だけでなく、身近な経営を支援する人材育成も重要」と文章中にある見出しは、そっくりそのまま、今の話だし。
MA
そこのやり取りで、自分がベンダーの方に「ベンダーにとって、コンサルタントやIT指導員のような立場の存在は重要ですか?」と聞いたんだけど、その答えは「コンサルタントに近い人の役割は重要だと思います。ベンダー側では、中小企業に業務課題の洗い出しなどを懇切丁寧に支援できません。そのため、そういった人材を国が育成してくれることは大変有り難い話だと思います」だったんだよね。
真弓課長
なるほど、中小企業デジタル化応援隊のような役割を担ってくれる存在は本当に中小企業にとってはとても助かるわけですよね。
https://www.meti.go.jp/press/2020/09/20200901006/20200901006.html
MA
一方で経済産業省の方は「いま経産省では、ITベンダーの認定制度を整備し、身近な経営を支える人と連携する仕組みを構築中です。
中小企業では、会社の方向性を決め、全体像を上手に描くことが重要です。モノやシステムの導入と同時に、サポート側の育成も必要です」と即答だった。
やっぱりそこなんだねポイントは。
かわもと部長
先日の秋田RPA協会のセミナーのディスカッションでも、結局中小企業向けのIT関連の支援策が公的なものを含めて結構あるはずだけど、多くの企業に届いていない、気が付いていないということでしたね。または支援策を受けられるための申請処理などのハードルが高くて諦めるということが多いのでは、といってました。
MA
どうやったら企業は相談できる相手を探せるか、かなり重要なポイントだと思う。あるいは自分で出来なくても、出来る相手を知っているというのでもいいよね。そこで「経営について具体的に相談できる人材を、企業側はどのように探していけばよいのでしょう?」と仙台でのセミナーでお二人に問いかけたんだよね。経済産業省の方は「何が最も自社に最適解なのかも分からないという声をよく聞きます。国は各県に"よろず支援拠点"を設けていますが、商工会議所や金融機関も相談に乗ってくれます。"こんなに支援してくれるとは知らなかった"という話もあるため、支援機関の見える化によって、理解しやすい仕組みを作らねばならない。」と言ってたね。
真弓課長
全く同感ですね。ベンダーの方はどうでしたか?
MA
そうなんだよね、つまりITベンダーに対してはどこまで本当に相談できるかどうかの判断がつきにくい、つまり経営的な部分の相談にはのってくれないかも、と感じている。我々もそう思われているかもしれないね。その時のベンダーの方は「そういうスキームが増えると、多くの中小企業は助かりますね。いまは誰に、どこまで自社情報を開示すればよいのかも分かりません。私は500社ほどの企業導入を見てきましたが、外部に胸襟を開けずに、自分達が本当にやりたいことを伝えづらい気持ちも分かりました。それらを支援する方々がいると、達成したいことを、ITベンダーと一緒に協力して構築できるでしょう」ときっぱりと言われた。
かわもと部長
うんうん、DXやAIとか特別なものというイメージがまだあるかもしれないですけど、生成AIなどによって一気に身近になって来つつあるわけだし、いかに企業活動に役立つかを我々が頑張って周りにエヴァンジェリストとして広めていかなくちゃねー。
真弓課長
それでユーザ企業も我々もビジネスが盛り上がれば言うことなしですからね。
MA
では、次回は今回話題になった「2023年調査データで読み解く秋田県の現状と未来!」(秋田RPA協会セミナー)のレビューを含め年末ディスカッションをしましょう。

営業メンバーによるお役立ち情報!

大学生等とICT企業とのワークショップに参加してきました。

こんにちは。エイデイケイ富士システムの佐々木です。
今回から営業コラムに参加させていただくことになりました。
皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、先日10月9日にアルヴェで開催された
【大学生等とICT企業とのワークショップ】に参加しました。

「AI×メタバース」のシナジーで秋田県の地域課題をDXで革新的に解決するアイデアを
大学生等とICT企業がディスカッションしながら考察していくという内容で、
私のグループでは大学生だけではなく、Chat GPTを試したことはないけれども
興味があって参加したという中学生や高校生もいました。
既にChat GPTを活用している大学生は、論文を要約することに使っているそうです。

まず、今回のテーマであった【メタバース】とは
コンピューターの中に構築された3次元の仮想空間やそのサービスのことですが、
秋田でも【あきた移住・交流メタバース万博】と題した専用サイトが開設されているのは
ご存知でしょうか?
県外者が自宅にいながら秋田の魅力に触れ、もっと気軽に秋田の移住体験をしてもらいたい、
そんな想いから開発されたそうです。
少し「あきた移住・交流メタバース万博」についてもご紹介したいと思います。

■あきた移住・交流メタバース万博
人口減少率ワーストの秋田県は移住者の呼び込みに向け、
今年3月に「秋田移住・交流メタバース万博」を開設。
秋田県の形をしたフィールドに、地域のシンボルや名物をモチーフとした
6つのパビリオンが並んでいます。
入場者は秋田犬やハタハタ、ご当地キャラクターなど秋田にゆかりのあるアバターを操作し、
メタバース空間を移動します。
パビリオンの中には県内全25市町村のブースがあり、動画やパネルで各市町村のおすすめスポットや、
移住支援制度について知ることができます。
今はテスト運用中のようですがChatGPTを活用して相談対応も行っているそうです。
10月18日には、こちらのメタバース万博を活用した移住・交流イベントを開催しており、
次回も開催予定とのことでしたのでご興味のある方は是非参加してみてくださいね。

【大学生等とICT企業とのワークショップ】に話は戻ります。
ChatGPT・メタバース万博の活用法と体験の後は、各グループで
「秋田の地域課題に対するメタバースを活用した解決案」についてディスカッションを行いました。
問題点となっている【人口流出】については
「メタバース内で県外の大学の授業を受けることができたり、趣味やセミナーなど共有できる交流の場ができたりしたら人口流出を抑えることができるのではないか」
などの意見もあり、メタバースの可能性について楽しそうにディスカッションしていたのが
印象的でした。

普段私たちも地域貢献の一つとして、 企業様のDX実現に向け、例えばワークフローを活用した
デジタル化や業務改善レベルから始まり、 お客様の新たなビジネスモデルの創出や変革(DXのXの部分です)をお客様と伴走しながら支援する活動を行っています。
今後はそれだけではなく、一般のお子様向け・学生向けといった、
若い世代がデジタルに触れる機会を設けて、「デジタルって面白い!これで秋田を盛り上げたい!」
と感じていただけるような方を増やす取り組みも
地域活性化の活動として大事なことだと考えさせられた1日でした。
私もまだまだ未熟ですが、秋田の為に貢献できるよう日々コツコツと精進してまいりたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

■参考
「デジタル田園都市国家構想」秋田発DXフォーラムを開催します。 | 美の国あきたネット (akita.lg.jp)
あきた移住・交流メタバース万博 (akita-ijuexpo.com)
あきた移住・交流メタバース万博 企業PR動画展示中 | 秋田暮らし はじめの一歩-秋田県移住・定住ポータル総合サイト (a-iju.jp)

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あきたDX通信>>>>> 編集長 伊嶋謙二 /// 編集スタッフ 伊藤真弓 /// 主幹:鈴木守 /// エイデイケイ富士システム株式会社 DXセンター

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