2023/12/28

【No.82】デジタル化の進展、これが今年の一番気になるところって、本当に?

※MA:マーケティングアドバイザー かわもと部長:次代のホープとされる今風の営業部長
真弓課長:企画部のやり手マネージャー兼SE

かわもと部長
2023年、いよいよもうすぐ本年も締めですね!お疲れさまでしたー
真弓課長
いやー、本年最後のディスカッションなので、それぞれ何が一番気になったかでも話しましょうよ!まあ、DX関連縛りでもいいですので。
MA
いいねー。自分は今さらながらだけど、デジタル化の本来的な進展だったね。正確には進展というより浸透というところかな。
真弓課長
えー、意外ですね。デジタル化ですか?先日の調査報告会でも、さんざんに、DXどころか、ITに戻るべき、デジタル化をきちんと見直せと言ってましたよねー?
https://rpa-akita.jp/wp-content/uploads/2023/11/20231030_review.pdf
  • 出典:一般社団法人 秋田 RPA 協会
かわもと部長
自分もMAがそんなことをいうとはびっくりですね。是非その理由を聞きたいですね。
MA
まあまあ、その前に、お二人はこの1年で気になったDX関連についてはどうですか?
真弓課長
やっぱり生成AIの浸透ですね。ChatGPTって、もはや普通の会話の話題になっているし、そもそも一般的には誰でも使っていますからね。今までのAIとは実用のレベルが全く違うものですね。逆に我々のようなSI企業が、後追いで対策を考えなければならないほどに、一般社会での利用が進んでいますから。
かわもと部長
ありゃー、真弓課長とかぶってしまったね。自分もChatGPTが最もびっくりしてますね。仕事柄AI的なボット作成したりして、専用的なヘルプデスク的なAIには関わっていましたが、ChatGPTは次元を超えたウルトラツールであって、しかも無料で使えるし、プラットフォーマーでのブラウザに標準装備されているしね。
MA
そうだね。一方で、グローバルで生成AIの底知れぬ能力が、人間の聖域を超えた、少しおおげさだけど、人知の想像を超えた影響を及ぼす可能性があるかもしれないと、その利用に関しては一定の検討にグローバルで行われているよね。
真弓課長
先日の秋田RPA協会のセミナーでも秋田大学教授の講演でも「ChatGPTは正解を出すわけではない。最終的には人の判断の支援ために活用」というようなことを指摘されてました。まずはそんなことが問題になるほどの大きな話題になったChatGPTは今年の一推しのトピックですね。
かわもと部長
自分としての気になりーだった今年の2番目のエポックは、地味にクラウドの進展だったですね。パッケージソフトやハードウェアの上でシステム構築というビジネスを長年行ってきたけど、ここ数年でクラウド化が進んでいます。というより、いわゆるサブスクモデルの、ビジネス利用が極めて自然に進んできていることですね。ノーコード/ローコードといわれるようなユーザ企業で簡単にシステムを構築できるツールの浸透もありながら、業務システムや情報系のシステムもクラウドサービスでのサブスクモデル(月額利用)が今年は増えましたね。

DXの本質は身近に表れる

MA
調査結果でもコミュニケーション系のツールの利用が増えているのは、新型コロナウイルスによる仕事のスタイルの変革もクラウドサービスの浸透につながったね。その後も利用が続いているということだね。
真弓課長
それで、MAが気になったデジタル化の本来の進展って、教えてください。
MA
はいはい。自分はマーケティング調査などが本来の専門分野なので、定量的な分析データをもとにいろんな考察を加えて分析するんだけど、最終的な肌感覚も結構重要な要素だと思っているんだ。定量分析に定性分析も合わせるとも言われる手法だね。
かわもと部長
ほう、アナログな感じも加える感じですが。ふんふん。
MA
それで、座右の銘でもないけど、自分なりに納得感のある言葉として「本質はもっとも身近に表れる」ということだね。この言葉はだれがいっていたかは忘れてしまったけど(ショーペンハウアーあたりの哲学者だったかも・・・)、すごく腹に収まることばだと思ったので、大事にしている信条でもあるね。
真弓課長
でも、先日の調査報告会では、デジタル化に企業、社会はもう一回立ち返ってやり直せ、みたいなことを言ってましたよね・・・。
MA
その本当の意味は別なんだよね。つまり横の広がりと縦の進み具合が合っていないということなんだ。
かわもと部長
あーなるほど、なんとなく分かりました。デジタル化とかは横方向の面での広がりであって、そこは一定程度進んでいると。しかし、ChatGPTのような縦方向を意識するようなツール、アプリケーションなどに追い付いていないということですね。つまりうまく使えていないということ。
MA
大体合っているね。技術と活用の歩調というか、シーズとニーズの歩調が合わないということ。いつの時代も言われてきたことなんだけど、進んだ技術があるけど、実際にどううまく使うかは、分からないというか、あとでどう活用するかを考えるということだね。
真弓課長
デジタル化の進展が気になるというということは、現状の進み具合が今年は結構進んできているということなんですよね?
MA
数年前からGIGAスクールであるとか、マイナンバーカードであるとか、ハコモノや制度でIT化、デジタル化を進める流れがあったけど、結局横方向の展開がほとんどで、限定的な利活用という縦方向の動きでずっととどまっていたような気がしてたんだ。でも実は、横方向、つまり面展開の広がりとつながりが厚くなってきたと感じているんだ。二人の指摘しているChatGPTの浸透の速さというは尋常じゃないよね。市場に出てからほぼ1年であらゆる場面でしかも国境を超えて活用が進んでいる。

GIGAスクール構想の実現について:文部科学省 (mext.go.jp)
総務省|マイナンバー制度とマイナンバーカード|マイナンバーカード (soumu.go.jp)
真弓課長
そうか、ハコモノ、制度でお仕着せながらもデジタル化推進の名の下で普及が進んだITインフラが生活や企業活動でようやく身の回りで普段着的に役立つように紐づいてきている、ということですね。
MA
ご名答だね。そう、新型コロナウイルスの突発的な環境変化もあったけど、最近のキャッシュレスやサブスクサービスのエンドユーザのデジタル利用の当たり前化はびっくりするほど身近だよね。その一般生活の身近感が、ビジネス社会のDXを奮い立たせるきっかけになっているとさえ思える。物事の本質、ここではあえて「DX本質」はこの1年で、我々の身近に起こっているデジタル化の普通感がとっても自然にみんなが受け入れているなと、これが来年に向けてどうなるか期待したいね。
かわもと部長
よし、2024年は、まわりにDXを身近に感じてもらえるようにさらに頑張るぞー
真弓課長
私も同じく。そしてあきたDX通信でもさらに情報発信していきますー

営業メンバーによるお役立ち情報!

DXで秋田の過疎化を解消しよう!?

こんにちは。DXソリューション部の杉沢です。
今年もあと数日となりました。
本年も大変お世話になり、ありがとうございました。

年末年始、実家に帰省されたりする方も多いかと思います。田舎繋がりで、前回書かせて頂いた『(2023年6月29日あきた通信*№69)で「IT技術で過疎化や少子高齢化の問題が改善されたら超!DX」』続編的なことをもう少し話したいと思います。

そもそも過疎化、少子高齢化がどうして進むのかということが問題の発端ですよね。
若者は都会へ出て、そこに定住となれば当然過疎化していきます。一方、最近では、定年を機に田舎へ移住ということも一つのライフスタイルとして定番になりつつあります。
これが、「若者都会へ」 < 「定年で田舎へ移住」となれば過疎化は無くなります。しかし少子高齢化は急激に右肩上がりなってしまうでしょう。
ん・・・でもそういう町があってもよい気もしてきました。
そこにIT技術!?・・・高齢者の町!?だけど先進的なITを活用した暮らしをしているっ!?
そんな町出来たら住みたいかも!

~各家庭には、お世話ロボットが居て、家事掃除など身の回りから、出かけたい時に無人タクシーを手配してくれたり、買い物も伝えたら自動で届けてくれたり、不審者などは検知して近所、警察と連携出来たり...自分たちは専用の農地(全天候対応型ハウスなど)内で好きな野菜、果物を育ててブランド化して出荷したり、コミュニティの場になったり...そんな町があったら住みたいですよね~

ん!?あれ・・・そんな風な?ちょっと違うかな...都市計画どこかで聞いたような...
トヨタの実験都市「ウーブン・シティ」かな・・・https://www.woven-city.global/jpn
コンセプトは、『すべての人に幸福をもたらすという私たちの夢を実現するためのモビリティのテストコースです。
富士山の裾野を起点に、モビリティを拡張し、人の可能性を引き出す新たなシステムやサービスの実証実験を行っていきます。
私たちはここで未来の生活構造を構築します。』です。

レベル感は異なりますが・・・見ててワクワクしてきますね。
こちらもどんな都市になるのか楽しみです。

そこを参考にでもないですが、過疎化、少子高齢化の町対策の都市開発が進んだらな~と思います。

話は変わりますが、先日当社でも扱っている「ASTERIA WARP」と「Platio」でおなじみのアステリア(株)さん主催のセミナーで講演しました。
タイトルは、『現場のアナログ業務を効率化!「モバイル×業務アプリ」活用』です。
私の方からは、各現場での運用・システムなどの動向や課題についてと、Platioの導入実績について紹介いたしました。(今後その時の動画配信予定あるようですのでその時はご紹介出来たらです)

参加頂いた方々からのアンケートから以下のおどろきがありました。
 ・秋田県外のセミナー参加者が7割
 ・「紙または口頭で作業管理を行っている」が約5割
とありました。
参加者(企業様)は、アステリアさんや、当社のようなところからの紹介でもあるので、大体が何らかのシステムを導入済みのお客様と思っていましたが、それでも一部の業務はまだアナログであるということです。(意外でした)
秋田県に例えたときも同様の事なんだろうなと思います。
若者の秋田県への就職率にもIT化というのは左右されると思います。各企業様のITへの取り組みが増え、DX化が進めば若者が興味を持ち、秋田への就職率も増え、それが企業の発展にもつながっていきます。
当社としても積極的に取り組んで頂けるようにご支援していくことが当社の責務とも思います。(当社のアピールもまだまだ足りないんだな~と実感!!)

当社はそういったお客様に対して一緒になってIT化・DX化を支援&推進していきますので相談でも良いのでお問い合わせ頂けたらと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

新しい年が皆様にとって素晴らしいものとなりますよう、来年もよろしくお願いします。

<問い合わせ先>
エイデイケイ富士システム(株)
DXセンター DX担当まで
TEL:018-838-1173

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あきたDX通信>>>>> 編集長 伊嶋謙二 /// 編集スタッフ 伊藤真弓 /// 主幹:五十嵐健 /// エイデイケイ富士システム株式会社

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