2024/01/25

【No.84】EL(電子審判)についての今日的考察

※MA:マーケティングアドバイザー かわもと部長:次代のホープとされる今風の営業部長
真弓課長:企画部のやり手マネージャー兼SE

かわもと部長
いよいよ秋田も暖冬とか言いながら、でも大雪が来たり、次の日は雨だったりと不安定な冬だねー
MA
冬の生活はそれなりに慣れてはいるけど、雪はなにかと大変だな。秋田では起きてからの雪かきからが1日の始まりになるからね。さてさて、それにしても、今季節が逆なのが、オーストラリアだね。
真弓課長
ああ、MAの好きなテニスの話題ですね、きっと。
MA
テニスのグランドスラム大会の1年の始まりは、1月の全豪オープンテニス、オーストラリアは夏なんだよね。暑さでプレイヤーも長時間の試合などで足を痛めたり、痙攣したり、様々な体調不良を引き起こして、本当に大変だなと。
真弓課長
選手もそうだけど、審判も長い試合だと5時間以上にもなるわけだから、それは審判も心配ですよね。
MA
そうだね、今回の話題はその話なんだけど、前にもテニスゲームの審判の自動システムについて話したことがあったよね。関連する技術としては、以前も話したけど「ホークアイシステム」ね。2000年代にテニスのジャッジで部分的に利用されてきた電子審判システムだ。
かわもと部長
かつてはセンサーとか機械式での判断だったけど、現在のシステムはビデオカメラでの自動判定になっていますね。
MA
おお、知ってたんだね
かわもと部長
今はエレクトロニック・ラインジャッジとかエレクトロニック・ラインコール(EL=電子審判)とか言われてますね。なんか、エレクトロニックとかいうと、ちょっと違和感あるけど、まあ2025年からは、全面的に採用するということなので、線審がいらなくなるのかなって、ネットで見てました。
真弓課長
それって、他のスポーツの有人の審判の補助的な活用としての機械審判とは違うんですかね?
MA
野球でもサッカーでも人間としての審判が判断をすることが前提で、補助的に活用するというのが一般的な使い方だね。テニスのエレクトロニック・ラインジャッジは、線審そのものがいないんだね。初めから、機械(判定システム)が行うんだ。テニスでもバドミントンでも、ライン際のきわどいショットについては、「チャレンジ」と宣言して、線審のコールに対して電子判定システムに確認してもらうことが今までだったね。
かわもと部長
ロイターの以下の記事を読んだよ。
※「男子テニスツアーを統括するATPは、2025年から同ツアーで全面的にエレクトロニック・ラインジャッジ(電子判定技術)を導入すると発表した。同技術は、2025年のネクストジェネレーション・ATPファイナルで初めて試験導入され、四大大会の全米オープンと全豪オープンでも使用された。」
https://jp.reuters.com/article/idUSKBN2WQ01S/
MA
このシステムが採用されると、チャレンジそのものが意味なくなるんだね。つまりチャレンジしても、コールの判断をしたのが電子判定システムだから、同じ答えがでるからなんだ。
かわもと部長
なるほど、選手は電子の判定に従わざるを得ないということだ。じゃあ、試合には主審とボールパーソンだけがいればいいということになりますね。
真弓課長
なんか、自動化、AI化という流れが人間の仕事を奪うという現時代的な現象を表しているような気がします。

マッチポンプにならないDXを心掛ける

MA
まあ、省力化、省人化という観点で言えば、そういう見方もあるけど、テニスのプレイの本質的な質を高めるというプラスの効果もあるはずだよね。つまり、人間の目による感覚的な判断には限界があって、いずれにしてもあいまいな場合は、現状機械に頼って再検証するわけだから、その分選手にとっては時間も精神的な負担も増すことになる。でも初めからラインコールを機械に任せることで、プレイに集中できるから悪いことではないという意見も多い。ただし、設備・費用の問題もあって、現状ではまだまだ一般的ではないけど、いずれこのシステムが増えることは間違いないね。
かわもと部長
なるほど、本質的な部分を大事にするということならば、ともあれ機械に任せることはいろいろとメリットは多いということになりますね。
真弓課長
うんうん、テニスのこの話題もなんだかんだ、DXという主題につながっていて大変参考になりました・・・
MA
つまりね、自分の身の回りに起こっていること、見えていること、友達と話しているいろんなことを含め、前回も話したけど、物事の本質的なことは自分の身近に表れているということなんだよね。
かわもと部長
ChatGPTの活用についてもおなじようなことが言えますね。いまはほとんど規制のない状態で活用されているが、一方では究極的なAIによる暴走的な危険性を指摘する声が高まっているからな。
真弓課長
なんか、変な意味で言えば、マッチポンプ的な感じがしますね。
かわもと部長
そうそう、私たちも一時期ネットワークを積極的に推し進めたんだけど、一方で、ネットワークによる情報漏洩やウイルスなどのリスクを後出しで言い始めて、結局売った後で、セキュリティというキーワードで売り手側の上乗せビジネスにしてしまうという、ああ、これは初めから売る方も、先を見越したわけでは無かったんだけど、サポート的な仕事は必ずあるんだという経験がありますね。これがマッチポンプということか。
真弓課長
ChatGPTなどのAI系のシステムというか、技術も全く同じと言えないにしても、この先予見できない状況を過去の経験から、警鐘を鳴らしているというのが今回の生成AIの現状なんだろうなと思います。
MA
単純に自動化的な物事は良いことばかりではなく、ヒトとの関係性で人はそれでどう働くかということはいつの時代でも最新技術がヒトに問いかけてきた歴史がある。なので、テニスのエレクトロニック・ラインジャッジから始まったこの話題も、良い面、そうでない面、両面ありつつも、良い方向につながると信じてこれから我々のビジネスを進めたいよね。
かわもと部長
いやー、いつになくMAのさわやかな宣言だったような、いい感じですね(笑
MA
おいおい(笑
真弓課長
やはり今年は幅広い視野が重要ですね、電子的な視点ということも絡めて、ってね!

営業メンバーによるお役立ち情報!

LTV(Life Time Value)「顧客生涯価値」の高いお客様からヒントを貰おう

こんにちは。DXソリューション部 営業担当 最上です。
2024年2回目のお役立ち情報です。

ここ最近、目にした記事のなかで気になったのが、LTV(Life Time Value)「顧客生涯価値」 です。
ある顧客が自社と取引を始めてから終了するまでの期間「生涯」に、自社にどれだけの利益をもたらしてくれるかを表した指標です。主にECなどの分野で活用されているようですが、その観点が非常に面白いと感じましたので、ご紹介させて頂きます。
 LTVを理解することで、単一の取引だけでなく、顧客全体の将来的な価値を考慮に入れることができます。これにより、長期的な収益を最大化するための戦略やサービスの提供が可能となります。興味深いのは、一旦計算式において金額を出すということです。この対価に見合うものを提供していくということですので、簡単なことではありません。どのようなことをポイントとすれば良いか考えていきたいと思います。

◎LTVの計算方法
LTV=平均顧客単価×収益率×購買頻度×継続期間-(新規獲得費用+顧客維持費用) 
例えば、サブスクで
平均顧客単価1万円、収益率50%、 購買頻度 年12回、継続期間5年
の場合
LTV=1万円×50%×12回×5年=30万円
となります。    
 
 上記の例では、サブスクなので平均顧客単価は均一ですが、システム開発や、ソリューション導入の場合、平均顧客単価、購買頻度、継続期間が低いとなると進める側の提案内容にも課題があるのかもしれません。LTVを高くするためのポイントについて理解を深めていきたいと思います。

◎LTV向上に必要なこと
 ・顧客ニーズの理解と適応(顧客創出、継続)
  顧客ニーズや要望を理解し、それに適応したサービスや製品を提供していくことが必要です。長期的な関係構築において、顧客の満足度は重要な要素となります。
 ・リソースの最適配置(収益率向上)
  特定の要望や機能、プロジェクトに焦点を当て、リソースを最適に配置し効率よく推進することができます。
 ・顧客ロイヤルティの向上(継続、紹介)
  品質の高いサービスや製品を提供し、顧客満足度を向上させ、リピートビジネスの機会を増加させることができます。紹介による新規顧客創出も期待できます。
 ・アップセルやクロスセルの機会(平均顧客単価向上)
  LTVを理解することで、顧客に追加の価値を提供する機会が増えることが見込めます。また、アップセル(上位製品)やクロスセル(追加提案)のマーケティングを実施することで、2次販売機会を生み出すことができます。
 ・マーケティング戦略の最適化(顧客創出、費用低減)
  LTVを把握することで、効果的なマーケティング戦略を策定できます。顧客の価値を理解することで、マーケティング予算を最適に配分し、収益性の高いキャンペーンやプロモーションを展開できます。費用対効果も算出できるようになります。

ここまでまとめてきましたが、顧客生涯価値(LTV)は売り手目線の指標で、顧客が企業にもたらす収益を評価するものですが、いざ企業がLTVを高めていこうとなると長期的視点かつ顧客視点で、顧客が得られる価値やサポートを理解し、提供していくことが必要だということがわかりました。
LTVが高いお客様に、何を提供できているから購買継続されているのかを分析し、他のお客様にも広げていきたいものです。

LTVは、ビジネスにおいて重要度が高まってきている指標です。活用推進するためには、MA(マーケティングオートメーション)やCRM(Customer Relationship Management)ツールの活用が有効とされています。
弊社でも提案サービスが御座いますので、話を聞いてみたいという方は是非お問い合わせください。
DX関連についてのご相談を承っております。弊社も既に認定を受けておりますが、経済産業省の『DX認定』取得に関するご相談にもお応えしますので是非!
(経済産業所 DX認定制度(情報処理の促進に関する法律第三十一条に基づく認定制度))
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/dx-nintei/dx-nintei.html

 
<問い合わせ先>
DXセンター DX担当までお申し付けください。
 TEL:018-838-1173
 Email: dx-lab@adf.co.jp

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