2025/01/23

【No.109】文系上司がシュシュっと業務アプリケーションを作れちゃう!

※MA:マーケティングアドバイザー かわもと部長:次代のホープとされる今風の営業部長
真弓課長:企画部のやり手マネージャー兼SE

MA
IT/DXはどんどん身近になっているよね。
真弓課長
はいはい、持論ですね。私も気を付けて、いろんなことで身近になっているのを感じていますが、今日はどういうポイントですか?
MA
今日はね、テレビCMについてなんだ。最近の若者はテレビを見ない割合が増えているというのが、先ごろのフォーラムの講師も話していたけどね。でも我々世代は、テレビがあって、そこにネットメディアなどの新規ツールが追加されるという充実ぶりなんだよ。
かわもと部長
はは、それって充実なんですかね?共存状態、あるいはハイブリッド状態なのかも。
真弓課長
まあそれはともかく、テレビCMでの最近の気づきはどんなものですか?
MA
私が秋田魁新報社でDXのコラムを書いているのは知っていると思うけど、4回目のコラムでキャッシュレス決済のテレビCMについて触れた回が結構反響があって、読者の方から「なるほど」といった身近なレスがあったんだよね。
かわもと部長
良いお店だけど、キャッシュレス決済を併用していなくて、大きな営業機会を失ってしまうという、あの残念なお笑い仕立てのCMでしたね。
MA
そうそう。せっかくなので、そのコラムの一部を再度見てみよう。

【あるテレビCM(リクルートのキャッシュレス決済サービス、AirPAY)で、居酒屋店主とその先輩が電話するシーンがありました。居酒屋でOB会を開きたいと言う先輩。大人数での予約に喜ぶ店主ですが、先輩は「ところで君の店、キャッシュレスいけるよね?」。店主が「現金だけなんです」と言うと、「ああ、じゃあいいです」。
テンポ良い会話に笑いつつ、これはDXの本質をついた話かもな、と思いました。せっかくのビジネスチャンスなのに、決済方法が現金だけだったのが災いしてお客を逃してしまうというもの。おそらくお店の評判は良いと思われるが、ただ一つ、キャッシュレス決済ができないために大口顧客を逃してしまう残念さをコミカルに表現しています。】

社内のDX推進に向けて 頼れる人、組織を探そう あきたDX事始め(4)|秋田魁新報電子版

MA
これは業界用語で言うとB2C、つまりお店とエンドユーザー(コンシューマー)との関係のお話だね。
真弓課長
今回は別なんですね?
MA
今日はB2B、正確には、企業向けのIT/DXについてのCMだね。皆さんがよく扱っているサイボウズ社のテレビCMなんだ。
かわもと部長
キントーン(kintone)ですよね。ローコード/ノーコードと言われるツール。特にローコードは、プログラミングの知識やスキルがなくても、直感的な操作でWebアプリケーションなどを開発できる。従来のコーディングやプログラミングを必要とせず、ドラッグ&ドロップやマウス操作による設定でアプリケーション開発が可能です。
MA
前まではPaaS(パース)と言われていたのが、このサイボウズのクラウドサービス「キントーン」だったはず。いまやプラットフォーマーなどのPaaSのようになっているけどね。
真弓課長
そういえば最近PaaSとはあまり言わなくなりましたね。ローコード/ノーコードと言うようになっていますね。
かわもと部長
それで、このテレビCMについてはどうなんですか?
MA
このCMはいくつかあるらしいけど、自分が見て感心したのが、豊川悦司が演じる文系部長が、鼻歌交じりに「画期的な業務アプリを、シュシュっと作れちゃう、俺〜」と言って、自分でキントーンを操作して業務に必要なアプリをつくるシーンだね。PCの画面上でドラッグ&ドロップで簡単につくれることから、作業中に思わず鼻歌交じりで作って、にんまりしている。
真弓課長
ああ、私も見ましたね。ほう、と思いました。
MA
実際問題、このようなIT素人であろう部長が自ら業務用のアプリケーションを開発するということをテレビCMで流すことが、それほど違和感のない時代になったことが驚きだね。まだ日常ではないけど、確実にローコードのような、専門的な開発言語を介さず、直感的な画面操作で自分に必要なアプリケーションが開発できるようになってきているんだね。
かわもと部長
RPAもそういう意味では、現場で必要な課題を解決するためのツールとして登場して、いまや定着していますしね。
MA
このCMでは、実際には結構大きな組織の中でIT素人の部長に大事なアプリケーションを開発させていますが、言いたいことは、もはやITは特定の専門職でない人でも、欲しいサービスを作れてしまう世の中になってきているということを、面白おかしくアピールしているところだね。
真弓課長
しかもそうかもなー、と思う自分もいますからね。
かわもと部長
経営者や総務担当向けの業務アプリケーション/ソフトのCMが主流だったのが、現場のIT/DXを自ら作って活用するという新しい時代に向かっているということの端的な変化が、このCMなのかもしれませんね。
真弓課長
どんどん身近にしましょうね、DXを!

営業スタッフ徒然草

「AIと冬の交通インフラ」

 皆さまこんにちは。エイデイケイ富士システムの信太です。
相変わらず秋田の冬は寒いです。車の運転にはくれぐれもお気をつけください。
雪国の冬期間の雪や氷による交通障害の課題について、AI活用でどのような解決方法があるのでしょうか。 今回は「除雪車の効率的な配置」「冬の公共交通機関の最適化」に焦点を当ててみました。

【除雪車の効率的な配置】
除雪作業は冬季の交通インフラ運営の中核を担う重要な業務です。
AIは天気予報データ、リアルタイムの路面状態データ、交通量データを解析し、最も効率的な除雪計画を自動生成します。これにより、以下のような効果が期待できます。
      
・作業時間の短縮:除雪車が必要な場所に優先的に配置され、無駄な移動を削減。
・コストの削減:燃料や人件費の節約。
・住民の安全確保:主要道路や緊急車両の通行を迅速に確保。

例えば、北海道では「AIを活用した除雪出動判断支援システム」「GoProを活用した排雪ダンプトラックの積載量計測」の実用化により作業効率が向上し、また、リアルタイムでの除雪状況の把握が可能になり、住民への情報提供が迅速化されました。
さらに、自治体間でのリソース共有もAIによって最適化されるため、広域的な除雪活動が可能となっているようです。

【冬の公共交通機関の最適化】
雪や凍結による遅延や運休は、冬の公共交通機関が直面する大きな課題です。
AIを活用した最適化技術は、次のような効果が期待できます。

・需要予測:過去の乗車データや天候予測を基に、ピーク時や特定地域の需要を事前に把握。
・運行スケジュールの調整:AIにより交通状況に応じてダイヤを動的に変更し、遅延や混雑の最小限化。
・情報提供の強化:利用者にリアルタイムの運行情報を提供し、混雑を避ける選択肢を提示。

東北地方の公共交通機関では、AIを活用したダイヤ調整システムを導入し、雪害時の運行再開速度が従来より向上しました。また、利用者のスマートフォンアプリにリアルタイムの運行情報を提供することで、利用者満足度が大幅に向上しました。

これにより、冬季でも安定した公共交通サービスを維持でき、利用者のストレスが軽減されます。
朝の通勤時、雪降る中バス停でバスを待っている人を見ると、いたたまれなくなってしまいます。その人たちにリアルタイムの運行状況を提供してあげることで、バスの運行が遅れているときに直前まで家や建物の中で暖をとることができるので利用者の利便性が向上できます。

【冬の交通インフラとDXが生む未来】
AIとDX技術を駆使して、冬季の交通インフラをより効率的かつ安全に運営することが可能です。
これらの取り組みは、都市部だけでなく寒冷地や過疎地でも大きな効果を発揮します。また、これらの技術が他の季節や地域にも応用されることで、交通インフラ全体の持続可能性が向上します。

通勤時に通称「横山金足線」を通るのですが、積雪による路面の凸凹も解消されればなお良いのですが・・・。 今年、家の周りは道路の端ギリギリを攻めてくれる業者さん(担当者さん)で、除雪の技術が素晴らしく、自分では玄関先をちょっと雪かきするだけで済んでいますが、年末に腰を痛めてしまい整骨院に通っています・・・。

冬の厳しい環境下で、AIとDXがどのように生活を支えるか、引き続き腰に注意しながら注目していきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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