2025/07/03

【No.120】いま、組織に必要な越境型研修とは ーデジタル時代の体験知と関係づくりー

※MA:マーケティングアドバイザー かわもと部長:次代のホープとされる今風の営業部長
真弓課長:企画部のやり手マネージャー兼SE

真弓課長
5月下旬にSemboku Workplexで実施した研修本当にためになったなあ、というより参加者全員の満足した顔をみて頑張って準備してよかった、と思いましたね。
かわもと部長
ちょっとまとめ的にいうと、「DXの現場でも人の成長やコミュニケーションの質がますます重視される今、パトリオット社(本社千葉県のIT企業)が秋田・Semboku Workplexで実施している社員研修は、単なるワーケーションとは異なる深い学びと交流の場に育っている。今回はその2025年版のレポートをお届けします」、という感じですね(笑
MA
そうだね、今回のパトリオット社 秋田研修セッション、2回目を迎えたわけだけど、本当に意味が大きい取り組みになってきたと思う。首都圏と秋田を行き来しながら、DX推進を軸にビジネスとコミュニケーションの新しい形を模索する。これをSemboku Workplexという場所でやっているところに価値がある。よくあるワーケーションとは全く違う。むしろ交通の便はいいとは言えないけど、その不便さを感じさせない。地域や文化との関係性が自然に生まれる空間だ。そこに意図を持って集まった若手社員たちが、この研修で得ているものは本当に大きい。
かわもと部長
スタートが良かったよね。今年もわらび座のミュージカル『秋田には何もない』から始まったけど、タイトルに反して「自分たちの価値観」や「地域の本当の姿」を問いかける舞台。これが、単なる研修では味わえない深いインプットになったと思う。
真弓課長
しかも、その直後にSemboku Workplexに移動してディスカッション。普通は時間を空けて振り返りをするところを、あえて観劇の熱が冷めないうちに意見交換に入ったのは正解だったと思います。パトリオット社の社員と、わらび座の役者さん2名、それに当社エイデイケイ富士システムの社員、秋田大学の景山教授も交えて、総勢20名ほど。普段交わらない人同士が同じ問いを前に対話する場になったんですよね。
MA
そうだね。今回リアルタイムでグラフィックレコーディングも行ったのは良かった。デジタルに慣れているメンバーたちが、人の手で舞台が作られるアナログな世界を観たあと、今度は自分たちの議論がデジタルで見える化されていく。この流れがすごく良かった。同世代の役者さんとディスカッションできたのも大きいはず。生の交流はやはり画面越しとは違う。これも貴重な経験だった。

▼Semboku Workplexでのトークセッションのグラフィックレコーディング

かわもと部長
景山教授が参加したのも大きなポイントだったよね。今年新設された秋田大学の情報データ科学部の中心的な存在だし、教授の問いかけがディスカッションにすごく深みを与えていた。テーマは「変化」「価値観」「テクノロジーとの向き合い方」だったけど、若手メンバーも自分なりの"芯"を見つめ直すきっかけになっていたと思う。
真弓課長
夜の懇親会も流れとして良かったですね。当日は角館の武家屋敷内のホテルなどに分宿して、地元レストランでの懇親。こうした土地の空気を感じる体験があってこそ、人と人との距離も縮まります。
MA
2日目のシアターエデュケーションも非常に価値があった。わらび座の現役の役者でもあり先生の指導で即興演劇に挑戦するというプログラム。最初は「恥ずかしい」と思うメンバーもいたけど、だからこそ殻を破るきっかけになった。ビジネスの現場では「論理」「合理性」が重視されるけど、表現する力、感性もこれからは不可欠だと思う。そこにアプローチできたことは大きい。
かわもと部長
演劇を通して、普段は見せない自分の面を出せたり、チームの一体感が生まれた。こういう経験は意外とDX推進の現場にも生きてくるんだよね。単に「技術を入れました」だけでは、人は変わらないから。
真弓課長
最終日の田沢湖観光も余白として良い役割を果たしていたようです。曇り空ではありましたが、自然の中で気持ちを整えて、良い締めくくりになったと感じました。
MA
今回も改めて思ったけど、この秋田研修はワーケーションやビジネススキル研修ではなく「人を育てる場」だよね。それがDX推進の文脈にどうつながっていくか。弊社とパトリオット社はこれからもSemboku Workplexでこの研修を続けていくべきだと思う。地域や大学とのつながりも年々深まっているし、文化とテクノロジーの融合という新しい形をもっと追求していけるはずだ。
かわもと部長
本当にそう思います。こうした場があるからこそ、若いメンバーたちの視野も広がっている。続けることが大事ですね。
MA
新幹線で到着した時のパトリオット社の参加者の写真と、帰りに田沢湖駅で撮った集合写真を見比べてみると、まったく違う表情をしているのがよくわかる。それが、この研修がもたらしたもののすべてを物語っているのだと思う。
真弓課長
私は、今回の秋田研修でも「DXとは何か」を改めて考えるきっかけが生まれました。単に技術を導入するだけでなく、人や組織の成長とともに進めていく姿勢こそが、これからのDXには欠かせない。こうした場をこれからも大切に育てていきたいと、改めて実感しています。今後さらに進化していきそうで、来年の開催も楽しみです。


---編集後記---

Semboku Workplexとわらび座によるシアターエデュケーション、DXと地域交流、コミュニケーションの深化、そして組織のエンゲージメント向上―こうした取り組みを、弊社はこの4年間、Semboku Workplexの現場で積み重ねてきました。その中で、万全のサポートとともに伴走できる確かな実績を築いています。県内・県外を問わず、ぜひお気軽にお声がけください。まずは「お試し」でも大歓迎です。きっとご満足いただけるサポートをご提供いたします。下記までご連絡ください。
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エイデイケイ富士システム株式会社
SembokuWorkplex 担当
TEL:018‐838‐1173

営業スタッフ徒然草

AIと地震と老化と私。

 いつも『あきたDX通信』をご覧いただきありがとうございます。あきたDX通信二代目主幹の五十嵐です。
 このメルマガも、先日100回を迎えたと思ったらあっという間に120回。とはいえ次の節目の200回まで、まだまだ道のりは長く、編集部一同ますます頑張りたいと意気込みつつ、今日は営業の一員としてコラムを書こうと思います。

 以前のコラムにも書きましたが、コロナ前位から私もゴルフを始めまして、始めてすぐに自己錬にはまり、某動画サイトの数々のゴルフ動画に影響されてスイング改造に取り組んだ挙句に五十肩を発症。おかげで去年位までは若干ゴルフ熱も冷め気味でしたが、健康診断の結果を受けて(結果は御想像にお任せします)、少し体を動かさないとということで、例年よりコースに出掛ける回数や練習回数が増えました。言っておきますが下手です。

 数年前からゴルフ業界にもAIの波がしっかり押し寄せ、「AIフェース」などというギア好きの心をくすぐるクラブも発売されています。ゴルフをされない方はご興味ないかもしれませんが、言う事を聞かないボールが、AIの力で真っすぐ飛んでくれそうな・・・という事で、ついつい昨年2本ほど中古品を調達してみたのですが、そもそもすべて自己流でクセのある私のスイングにAIの力は太刀打ちできようはずもなく、私の打球は右へ左へ(主に右ですが)ぐいぐい曲がっている今日この頃です。

 「AI」と言えば、昨今では生成AIが当たり前のように使われるようになりましたね。弊社でも一部有償版の生成AIを使っており、私も日常的に、あれこれ調べものなどに使うようになりました。今は、ブラウザで検索するだけでも、AIの要約が表示されたりと、使っている意識が無くとも実際には使っているケースが多いのではないかと思います。
 但し、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、生成AIには利用する際のリスクもあります。
  ・誤った情報の生成(ハルシネーション)
  ・知財まわりの問題
  ・個人情報やセンシティブな情報を含む機密情報の漏洩
  ・偏見や差別性のある情報の生成
 その他、ディープフェイクなどの問題もニュースになったりしてましたね。
 特に、私も体験したのは、特定の人物について質問すると、情報ソースがどこか分からない間違った情報が表示されたことが有ります。 最近では、しっかり情報ソースを表示するなど、人間側に判断を委ねる形になってるものもありますが、この辺のリスクを知ったうえで使わないと、いいようにAIに操られる世界が到来しそうで怖いですね。

 「怖い」と言えば、7月の災害を予言した某漫画があるそうで、このコラムを執筆しているのは7月2日なのですがちょっと怖いですね。東日本大震災も予言していたとかで、巷では日本への旅行を控えたり・・・といったニュースも目にしました。最近ではスーパーコンピュータの性能や、シミュレーション技術の向上、ビッグデータやAIの活用で、気象予測精度があがり、私の子供の頃(年は内緒です)に比べると、雨予報もはるかに信用できるレベルになったと感じますが、特に地震についてはまだまだ難しいのだそうですね。
 ちなみに南海トラフ地震の発生確率は「30年以内に80%程度」という予測が出ています。確率は高いうえ、30年というスパンだと本当にいつ起こるか分からないという怖さもありますね。ただ、近い未来に予測精度が物凄く上がったとして、「来週の地震発生確率85%です!」などと、雨予報のようにアナウンサーに言われるのもその地域の方の身になってみると、ちょっとなぁ・・・と思ってしまいました。 勿論分かるにこしたことは無いのですが。
 私の住んでいる秋田市も、一昨年大雨で結構な水害が発生しました。日頃の備えが大事だなと思いつつ、ついつい忘れがちなので、非常食の備蓄など、ちょっとずつ始めてみようと思っています。

 「ちょっとずつ始める」と言えば、勉強ですね。この号が発行される7/3はIPAの高度情報処理試験の合格発表予定日で、この春は私も受験してみました。(「システムアーキテクト」という試験です)
 年のせいか(年は内緒です)、午後の論文試験で規定文字数を書ききる力が足りず・・・といった状況でして。正直合格は無理と思っているのですが、いくつになっても学ぶ姿勢は大事ですよね。
 今春も少しでも衰えないよう、定期的に資格試験などに取り組んでみようと思っての受験でしたが、あいにく「ちょっとずつ始める」ができない性格で、例にもれず試験前にちょっと頑張りました程度の勉強で臨みましたので、効果のほどは良く言って未知数です。
 以前は加齢とともに、脳神経細胞は減少していくというのが常識だったようですが、最近の研究ではそうは限らないとの説もあるそうで、私はそれを信じてます。詳しく書くと、間違った情報を書きそうなので、その辺は是非御自分で調べていただきたいのですが、どんなに年を重ねても、未完成のAIには負けない位の知性は保っておきたいところです。 色々なことに興味を持って、新しい知識を吸収したり、新しい体験を重ねることが、脳の老化を防ぐようですので、皆さんも是非日頃思っていてやれていないことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 さて、思いつくままに書いてまいりましたが、最後にお知らせです。
弊社が事務局を務めております、秋田デジタル利活用推進協会では、県内企業の皆様にアンケートへのご協力をお願いしております。
 本アンケートは、複数年にわたり調査を行っており、その経過を見る事ができる貴重なデータです。
ご協力いただいた企業の皆様には、結果レポートの詳細もお送りしておりますので、是非ご協力下さい。



「秋田県内におけるIT/DXの導入実態に関するアンケート
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あきたDX通信>>>>> 編集長 伊嶋謙二 /// 編集スタッフ 伊藤真弓 澤田亜弓 /// 主幹:五十嵐健 /// エイデイケイ富士システム株式会社

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