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2025/08/21
※MA:マーケティングアドバイザー かわもと部長:次代のホープとされる今風の営業部長
真弓課長:企画部のやり手マネージャー兼SE
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(※注1)一般社団法人秋田デジタル利活用推進協会(デジ活あきた)で実施している「第6回秋田県内におけるIT/DXの導入実態に関する調査」。
弊社は同協会の事務局を担当しております。MAは同協会で調査結果分析と取りまとめを主導しています。
(※注2)「第6回秋田県内におけるIT/DXの導入実態に関する調査」の結果は2025年8月20日同協会のホームページでニュースリリースが公開されました。
▶https://rpa-akita.jp/notice/info_20250820/
---編集後記---
こんにちは。DXソリューション部 営業担当の最上です。
まだまだ残暑が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。夜は少しずつ涼しくなってまいりましたので、体調管理には十分ご留意ください。
さて、まもなく9月を迎えますが、去る6月30日、日本でも「TikTok Shop」が本格的に始動しました。
これまでの消費行動は、欲しいものをイメージし、検索し、比較・検討したうえで納得して購入する。この一連の流れは「AIDMAモデル」としてマーケティングの教科書にも登場する定番の購買プロセスでした。
しかし、世界の消費行動は確実に変革を遂げており、その最新形態のひとつがTikTok Shopではないかと感じています
TikTok Shopは、ショート動画やライブ配信を通じて商品を紹介し、アプリ内で購入まで完結できるECプラットフォームです。すでに北米や東南アジアでは爆発的な成長を遂げており、2024年時点での世界流通総額は約332億ドル(約5兆円)、2025年には約1860億ドル(約27兆円)に達するとの予測もあります。
(出典:Bloomberg、Business of Apps、2024年報道)
これは、米メタ(旧Facebook)のEC関連売上に匹敵する規模であり、もはやSNSの枠を超えた「動画型コマース」の主役としての地位を確立しつつあります。
参考までに、日本の小売大手の2025年予測売上は、イオンが約8.39兆円、セブン&アイHDが約6.03兆円、ファーストリテイリング(ユニクロ)が約2.13兆円、ドン・キホーテHD(PPIH)が約9415億円とされています。
(出典:『激流』2025年2月号「流通業界2025年全予測」)
TikTok Shopのグローバル規模は、これらを凌駕する勢いであり、日本市場でも同様の成長が期待されます。
<AIDMAモデルの限界と、TikTok的購買体験の浸透>
従来の購買モデル「AIDMA」は、Attention(注意)→ Interest(興味)→ Desire(欲求)→Memory(記憶)→ Action(行動)という5段階の心理プロセスを前提としています。テレビCMや店頭POPで注意を引き、興味を持たせ、欲求を喚起し、記憶に残し、最終的に購入へと導く、この流れは長らく購買行動の定石とされてきました。
近年では、検索や比較、共感、拡散といったプロセスも重視されるようになり、AISASやSIPSなどのモデルも登場していますが、TikTok Shopではこれらのプロセスが大きく省略されます。
ユーザーは縦型動画を視聴している最中に、アルゴリズムによって偶然的に商品と出会い、ストーリーや使用感に共感し、ワンタップで購入が完了する。AIDMAの「Memory」フェーズがほぼ省略され、感情と行動が直結する構造です。比較や共感のフェーズも、アルゴリズムが事前にユーザーの嗜好に寄せて最適化しているため、意識的な検討をせずに購入してしまうという寸法です。
無理やり日本語的ネーミングをすると「中華版短編縦型ジャパ〇〇〇 アルゴ付き」とかになるでしょうか・・・・〇〇〇はご想像下さい。
このような購買体験の変化は、まさにECにおける「トランスフォーメーション(構造的変革)」と呼ぶにふさわしいものではないでしょうか。従来のマーケティング理論や購買モデルだけでは捉えきれない、新しい消費のかたちが私たちの生活に急速に浸透しています。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
このコラムを、商品提供者の視点でご覧になりましたか?それとも消費者視点でしたでしょうか?また、私は何を皆様に伝えたかったでしょうか?ぜひ皆様のご意見もお聞かせいただければ幸いです。
<問い合わせ先>
エイデイケイ富士システム(株)
DXセンター DX担当までお申し付けください。
TEL:018-838-1173
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