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2025/10/30
※MA:マーケティングアドバイザー かわもと部長:次代のホープとされる今風の営業部長
真弓課長:企画部のやり手マネージャー兼SE
---編集後記---
みなさん、こんにちは。
エイデイケイ富士システム営業スタッフの齋藤(友)です。
朝晩が冷え込み、いつの間にか冬の訪れを感じる季節になりました。
私はちょっとした風邪をひいてしまいましたが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
体調管理が難しいこの時期、暖かくしてお過ごしください。
■クマに気付かされる冬の訪れ
さて、冬が近づくということは、冬眠前のクマが活発になる時期でもあります。
今年の秋田県は例年以上にクマの出没が相次ぎ、被害報告も連日のようにニュースで取り上げられています。県の発表によると、10月時点で1000頭を超えるクマが駆除され、犠牲者数も過去最大規模です。
10月28日には、鈴木健太知事が防衛省に自衛隊派遣の要望を出すことがニュースになっていました(執筆時点)。
とはいえ法的な制約により、自衛隊が直接クマを駆除することはできず、箱わなの設置や運搬といった支援にとどまるようです。
それでも、日々現場で活動されている自治体職員・猟友会の方々にとっては大きな助けとなるはずです。
改めて、地域の安全を守るために尽力されている皆さまに、心からの敬意を表します。
■情報は届いているけど...
しかし現実問題として、クマ対策に携わる方々は人手も予算も限られています。
「出てから対応」するだけでは追いつかず、地域全体での情報共有・初動の早さが重要になります。
近頃は、県が運営する「クマダス」によって、近隣住民による目撃情報を共有する仕組みができ、私もよくクマの出没情報を知るために利用しています。
但し現状では、利用者が自らブラウザを覗きにいかなければ情報を得られないため、住民が危険を察知するまでに時間がかかるケースもあるのではないでしょうか。
こうした状況を見ると、デジタルの力で地域の安全を高める余地はまだまだあると感じます。 実際、AIやIoTを活用した害獣検知や追い払いの技術が各地で進化しており、秋田のクマ対策にも活かせるヒントがあるのではないかと思います。 今回は私が調べてみて、特に興味がわいたソリューションを3つ紹介させていただきます。
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■実例①AIカメラで自動検出・通報「Bアラート」(富山県)
富山県の実証実験で開発された「Bアラート」は、通信機能付きカメラで撮影された画像をAIが解析し、クマを自動で検出すると関係機関へ即時通報する仕組みです。
検出精度は"99.9%"と高く、見回りの負担を大幅に軽減、自治体や警察への通報が早まり、捕獲や住民避難など初動対応の迅速化に貢献します。
(参考)第4回デジタル田園都市国家思想 - 富山県で生まれたクマ対策DX(Bアラート)
■実例②レーザーで追い払う「シカニゲール」(長野県)
長野県のスタートアップが開発した「シカニゲール」は、AI搭載の4Kカメラと赤外線センサーで動物を自動検知し、対象にレーザーを照射して追い払うシステムです。
遠隔監視やクラウド録画にも対応しており、現場に人がいなくても安全に対応できます。
名前の通り、シカを対象にしたソリューションですが、クマへの応用が可能か、気になるところです。
(参考)株式会社ハタケホットケ様公式ホームページをご覧ください
■実例③「見えない柵」をつくる音響デバイス「Flox Edge」(スウェーデン)
スウェーデン発の「Flox Edge」は、AIが周囲の動物を識別し、種や行動パターンに合わせた「音」を流すことで侵入を防ぐ技術です。
単調な音や光を繰り返す従来装置とは異なり、AIが動物の反応を学習して音を調整するため、慣れによる効果低下を防ぐことができます。
"見えない柵"を築く仕組みであり、人と野生動物が距離を保って共生する未来を感じさせます。
(参考)Flox Intelligence様公式ホームページをご覧ください
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■「現場を支えるDX」という発想
秋田のクマ問題(いまや東北全域、いずれは全国規模に?)は、地域インフラの問題とも言えます。
限られた人員で広い地域を守るためには、情報の一元化や自動通知、遠隔監視といった"仕組みのDX"が欠かせません。
私たちエイデイケイ富士システムには「現場の課題を解決する仕組みをつくる」という役割があります。
秋田という地域に合ったクマ対策の形は、もしかするとここで紹介したような先進技術の応用かもしれませんし、あるいは、まったく別の方法かもしれません。
今回取り上げた「クマ対策」は、地域課題のほんの一例です。
同じように地域や現場で困っていることは、他の分野にも数多く存在し、課題の大きさは関係ありません。
私たちはお客様のパートナーとして、どんな課題でも共有し、一緒に解決していく存在でありたいと思います。
お困りごとがございましたら、ぜひお気軽にお声がけください。
<DXに関するお問い合わせ>
エイデイケイ富士システム株式会社
DXセンター DX担当まで
Email:dx-lab@adf.co.jp
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