2026/04/02

【No.139】逆風の新年度、DXで「攻めて守る」

※MA:マーケティングアドバイザー かわもと部長:次代のホープとされる今風の営業部長
真弓課長:企画部のやり手マネージャー兼SE

---「今回の会話のポイント」---
厳しい外部環境の中で、中小企業は「売るもの・売り方」の不整合が課題となっている。価格競争に依存せず、差別化された価値を軸に、DXや生成AIを活用して「届ける力」を強化することが、事業継続と成長の分岐点となる。
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MA
新年度が始まったけど、今年は例年とはまた少し違う空気感だね。
人手不足やコスト増に加えて、生成AIの影響もあり、企業を取り巻く環境が一段と複雑になっている印象だよね。ちょっと予測が難しい局面になっている気がする。
かわもと部長
自分もその認識と同じと思います。まず、今年ははっきり言って「厳しい年」ですね。ただし同時に、「差がつく年」でもあると、この前提で動くべきと感じています。
真弓課長
現場でもその変化は強く感じています。「人で対応するのか、AIで補うのか」という判断が日常的に求められるようになってきましたね。
MA
それでも、中小企業の特徴として、経営と現場の距離が近く、意思決定が速い点が挙げられるね。この点は今の環境では逆に中小企業にとっては強みになりそうなんだよなー。
かわもと部長
その通りです。ただし、速さは武器であると同時にリスクでもあるような。だからこそ「何で勝つのか」を明確にしておく必要があります。ここが曖昧だと、判断の速さが裏目に出ますね。
何度かこの会話の中でも触れていると思いますけど。
真弓課長
現場としても、方向性がはっきりしているほど動きやすいと感じます。
MA
市場環境については、やはり価格競争の圧力が強まっているように見える。その点は中小企業にとっては向かい風だよね。
かわもと部長
そうですね。ただ、価格だけで勝負するのは避けるべきですね。中小企業がそこを主軸にすると、消耗戦になりますからね。短期的な手段に留めるべきですよね。
真弓課長
実際、コストは上がっているのに価格は上げにくい状況なので、現場としても本当に厳しさを感じています。
MA
では改めて、中小企業はどこで勝負すべきと思っているかそれぞれどうですか?
かわもと部長
結論はシンプルです。「何を売るか」じゃないですか。
差別化された価値、いわゆる企業にとっての「エッジ」を持てるかどうかに尽きますね。
真弓課長
その価値がしっかり伝われば、価格以外の軸で選ばれる可能性も高まりますね。
MA
一方で、多くの企業で「売るもの」「売り方」そしてその「結果」が噛み合っていないという課題も見受けられるよね。
かわもと部長
そこが最大のボトルネックです。
差別化できない、売り方が確立されていない、結果として収益につながらない。この不整合を解消しない限り、事業は安定しませんから。
真弓課長
「良いものはあるのに売れない」という声は、現場でも本当によく聞きます。
MA
その場合、問題は価値そのものではなく、届け方にあると考えるべきなんだろうね。そこがマーケティングという視点が重要になってくる。
かわもと部長
その通りです。価値はあるが、届いていない。
つまり認知と接点の設計、マーケティングの問題ですよね。
真弓課長
どうやって必要な人に届けるか、という点はまだ試行錯誤の企業が多いですね。
MA
従来はその部分にコストをかけるのが難しいという課題もあったね。マーケティングが必須の企業の在り方をずっと我々は推していたので、今はまさに環境は整いつつあるというところだね。
かわもと部長
そうです。今は状況が変わっています。生成AIやDXの活用によって、「届ける力」を低コストで強化できる環境が整ってきました。ここは積極的に使うべきですよ。
真弓課長
まぜっかえすようですみませんが、戦略的な活用というと、前から言われているSFAやCRMも含めて、「売る仕組み」を持てるかどうかが差になりそうですね。中堅・中小企業ではまだまだフル活用まで行ってないようですけど。
MA
ただ、DXはすぐに効果が出るものではない、というのはみんな気づき始めているので、そろそろ身近でもモノになりそうな感じがするね。
かわもと部長
それはその通りです。DXは特効薬ではありません。ただし、やらなければ確実に市場から取り残される可能性は高いと思います。体質を変える投資として取り組むべきですね。
真弓課長
そして短期と中長期の両方を見ながら進める必要がありますね。
MA
全体として、かなり厳しい環境であることは間違いないけどね。
かわもと部長
だからこそはっきり言って、今年は「外部環境に期待する年」ではありませんね。「自ら変わる年」だと思ってます。
真弓課長
現場としても、「変わる前提」で動くことが求められていると感じます。
MA
最後に、今年の方向性を一言で表すとどうなるだろうか、どうかな?
かわもと部長
「攻めて守るDX」です。効率化だけでなく、価値を届ける力を強化する。この両輪で進めます。
真弓課長
一歩ずつでも、確実に積み上げていきたいと思います。なんて、いつの年も同じようなことを言っているようですが、ステップバイステップこそが実は肝心だと思ってます。

---編集後記---

真弓課長
現場では不安もありますが、それ以上に「変わる必要がある」という認識が強まっています。生成AIなど新しい手段も増えてきました。今年はまず小さく試しながら、自社に合うやり方を見つけていく一年にしたいと感じています。
追記として、我々のアイコンが変わったのをお気づきかと思いますが、リアルにお会いした時にすぐに分かるかもしれません、よろしくお願いします 笑。

営業スタッフ徒然草

DXを活用した花粉症対策

みなさん、こんにちは。
エイデイケイ富士システム営業スタッフの渡辺です。

今回のテーマは、DXを活用した花粉症対策についてです。

●花粉症という健康課題
年度替わりの慌ただしさの中で、いつの間にか、長く続いた雪もほとんど姿を消していました。
子供の頃は、さわやかな春の風を待ち遠しく思っていたものですが、今では手放しで喜べなくなっています。

最近では2人に1人は発症しているとも言われているようですが、皆さんの周りで花粉症だという方々はどれほどいらっしゃるでしょうか。
ニュースや天気予報でも花粉飛散情報をよく見かけますので、全国的に無視できない病気だと思われます。
ただ、発症する季節や症状の種類も人それぞれなため、花粉症対策はどうしても個々によるものがほとんどです。

日本にいる多くの人々が悩まされている健康課題であり、ひいては職場の生産性の低下にもつながります。
この課題に対して、DXで取り組めることは何かないでしょうか。


●周囲のデータと個々人のデータ
上記でも触れた通り、花粉の飛散予報はほぼあたり前のように目にするようになってきました。
天候や風量などの気象データと、花粉飛散量のデータが蓄積されていき、年々予測精度も向上しているようです。
住んでいる地域での飛散状況が高精度に予測できるようになったことで、あらかじめ薬を服用して症状を抑えたり、洗濯物を室内で干すようにしたりと、対策の幅も広がりました。

こうした周囲の花粉状況に加えて、その場所にいる個々人の症状記録も組み合わせることができたら、花粉リスクを早期に対策できるかもしれません。
残念ながら、花粉対策用のウェアラブルデバイスはまだ無いようですが、10年前に似たような思想のデバイスとして「ポールンウォッチ」というものが開発されました。(pollen:花粉)
モニターとして当選された方々が腕時計のようにデバイスを身に着け、くしゃみをするたびにボタンを押します。くしゃみの回数や時間のデータが、一日一回スマホ経由でサーバーに送られ、専用ページで確認できるというものでした。
スマートウォッチの普及とともに、こうした生体データを連携する仕組みが見直されていくことを期待したいです。


●家電から見直す花粉対策
自宅や事務所など、多くの人が集まる場所の空気環境を改善していくことは、より効果的な対策と言えます。

空気を綺麗にするといえば文字通り空気清浄機が有効ですが、花粉対策では加湿器やロボット掃除機も有効です。
湿度を40%~60%に保つことで、花粉が水分を含んで飛散しにくくなり、鼻や目の粘膜が保護されて不快な症状の緩和にもつながります。
さらに、床に落ちた花粉の除去はロボット掃除機の方が優れているため、空気清浄機とロボット掃除機を併せて稼働させることができれば室内を対流する花粉をより効率的に除去できます。

一部のスマート家電では、クラウド上の人工知能と連携することで各家電の運転を最適化する機能もあります。
設置された地域の飛散予報を反映するのはもちろん、室内の空気の汚れ傾向や、生活サイクルを学習・分析するといった機能です。
これにより、人が不在な時間帯で集中的に稼働させたり、空気清浄と加湿を連動させて最適な運転を行ったりすることも可能です。


●最後に
空気の良し悪しはなかなか数値で現れにくいことですが、花粉症に困らないというのは、一つの指標として魅力的ではないかと考えています。
個人で行える対策にも限りがありますが、組織全体での対策を行えるのならば、従来の「我慢する」対策から、「予測し、回避し、最適化する」対策へと進化することができます。


なかなか共感されにくい課題かもしれませんが、いつかこういった悩みが減ること期待して、また春の訪れを楽しめるようになりたいです。


<お問い合わせ先>
 エイデイケイ富士システム株式会社
 DXセンター DX担当までお申し付けください。
 Email:dx-lab@adf.co.jp

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