2023/10/19

【No.77】週刊DXより「生成AIで業務効率化実現!」

※「週刊DX」とは、 2018年10月より弊社DX戦略部メンバーがDX関連の紹介を社内向けに発信しているものです。
今回はその中から一部ご紹介いたします!!

昨今何かと話題になっている生成AIですが、ビジネス利用を検討する企業も少なくありません。
言語生成AIを使用し、一部業務の効率化に成功した事例もネット上でちらほらと見かけます。

私が見つけたものでは、月間数万件の電話問い合わせがあり、自社のサービス改善を目的として
問い合わせの記録を全てテキスト化している企業の事例がありました。
その企業では、自社のサービスに関する応対記録をオペレーターが要約してテキスト化
して保存しているのですが、
・要約処理自体の多大な労力
・要約者の違いによるによる要約品質のばらつき

という課題があったそうですが、要約に限らず、様々な業務にも当てはまりそうな課題です。

この要約業務に対して、生成AIを適用した実証実験をしたところ、
自社サービスの申込業務で約5割、意見・要望や問い合わせについても、約2割程度の時間削減が
行えたとの事例でした。

業務の時間削減については、その業務のもつ特性、特に定型化されているかどうかが
大きな要因になる事が分かったようですが、生成AIに学習させる領域をある程度限定
することで、大きな効果が得られるかもしれないというのは、なんとなく肌感覚として
共感できるところです。

定型的なもの、パターンが限定されるもの以外の、いわゆる難易度が高いといわれる業務
への適用は、まだまだ課題があるのかなとも思いましたが、それでも2割の削減効果という
のは非常に大きいとも言えます。

あいまいなものでもやり方しだいでは精度の向上が見込めます。
うまく活用して作業を効率化できれば、生産性の向上も見込めるので、
AIの利用に限らずですが、自動化できる業務や作業がないかと注意していこうと思います。

営業メンバーによるお役立ち情報!

web1.0~web4.0:過去と未来のインターネット

こんにちは。エイデイケイ富士システムの中野です。

今回のテーマは『web1.0~web4.0:過去と未来のインターネット』についてです。
皆さんの中にも「web□.0って聞いたことはあるけどよくわからない」という方、
実は結構いるのではないでしょうか?
今回は過去のインターネット事情について振り返りながら、未来のインターネット「人間と機械の共生」までについて自身の体験とともにまとめてみたいと思います。

◆web1.0 - 一方通行なインターネット -
インターネットが一般的に使われはじめた時代です。
私の生まれる前~生まれてすぐあたりの時代なので、あくまで調べた内容ですが、「eメールの交信」・「ホームページによる発信」・「検索エンジンを通じた検索」など、多くの人は読むだけ・見るだけで、情報を発信する人はごく一部という、一方通行なインターネットの時代だったそうです。

◆web2.0 - 双方向のインターネット -
SNSの登場によって、双方向の情報受発信が広がったインターネットの時代になります。
代表的なものだと、Twitter、YouTube、Facebook、Instagramなど。弊社でもワーケーション施設(Semboku Workplex)の運用などでFacebook、Instagram等を活用しています。
しかし、SNSの普及と同時に、プラットフォーマーに個人データが集中することによる「プライバシーの問題」やサイバー攻撃の対象になりやすいなどの「セキュリティーの問題」が問題視されるようになってしまいました。

◆web3.0 - 個人がデータを所有し、利用をコントロールするインターネット -
web2.0の時代に「プライバシーやセキュリティーの問題」が問題視されるようになったことから、web3.0は「分散型ネットワーク」として、ユーザー個人がデータの所有権を持ち、自身がデータの利用をコントロールできることを目指すようになりました。
2022年6月には日本政府が「デジタル社会の実現に向けた重点計画」基本戦略の1つとして「Web3.0の推進」を掲げています。私自身、『web3.0』という言葉はニュースや雑誌などで見かけて、初めて知った言葉でした。

この分散型ネットワークを実現するための技術として「ブロックチェーン」があります。
前回の営業コラムでもご紹介した『NFT』も、この技術(ブロックチェーン)を活用したものとなりますので、ご興味のある方は是非ご一読ください!

▼前回の営業コラム
『NFT(Non-Fungible Token): デジタルアセットの未来を拓く革新』IT人材は欲しいけど、今はいらない!本当は良く分からない。 - あきたDX通信 - ADK富士システム株式会社 (adf.co.jp)

◇web4.0 - web3.0からの進化について -
web3.0の進化形として、web4.0「人間と機械が共生するインターネット」という概念が、注目されています。
人工知能の発達によって、人間と機械の共生が加速化している今、私たちがインターネット上で検索した「過去の検索内容・行動」などが分析され、自動的に自分好みのおすすめ情報が提供された!という経験がある方は、多いのではないでしょうか。

先日、一般社団法人デジタル田園都市国家構想応援団主催のワークショップに参加してきた際、アイデア出しで、「ChatGPT(3.5)」や「公務員業務の専用ChatGPTマサルくん(ワークショップ版)」 との対話を通じてアイデアの洗練を実施しました。
上手く活用することができれば自分のアイデアに更なる価値与えてくれるなど、便利な反面、誤った回答が返ってくることもあるので、過信しすぎないように注意する必要があると感じました。
しかし、ChatGPTマサルくん(ワークショップ版)のように、回答の根拠となる情報(文書)がはっきりしている場合であれば、回答の正当性を確かめながら活用できるので、もしかしてこれが「人間と機械が上手く共生できる姿の一つ」なのかなと思った次第です。

人間と機械が共生する姿が当たり前のようになるには、あとどれくらいかかるのでしょうか。
個人的には、以外にもあっという間に来てしまいそうで、わくわくする反面、どうなっていくのだろうという気持ちがあります。今後も常にアンテナを張って、新たな情報を吸収していければと思います!

参考:
Web3.0 (METI/経済産業省)

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あきたDX通信>>>>> 編集長 伊嶋謙二 /// 編集スタッフ 伊藤真弓 /// 主幹:鈴木守 /// エイデイケイ富士システム株式会社 DXセンター

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