※MA:マーケティングアドバイザー かわもと部長:次代のホープとされる今風の営業部長
真弓課長:企画部のやり手マネージャー兼SE
真弓課長
ようやく社内で実践しました、グラフィックレコーディング!
かわもと部長
あ、あの研修ね、出られなかったので詳しく教えてよ。会議の内容を絵や図でリアルタイムに描くやつだろ?議事録代わりみたいなイメージかな。
MA
うーん、そこがポイントなんだよ。グラレコは「きれいな絵」や「議事録」ではなく、思い切って言えばDX時代の会議や提案を前に進める触媒になりえるんだよ。全員が同じ絵を見ながら議論するから、理解が早まり、合意形成もスムーズになる。まさに「共通言語」をその場で生み出す役割だね。
真弓課長
実は前から、セミナーや講演会、勉強会などでグラレコを議事録とは別に活用してきました。参加者へのフィードバックとしてとても好評で、「図で残ると記憶に残りやすい」「議論の全体像を思い出しやすい」といった声が多かったんです。それで、このスキルを社内に取り入れて営業提案や部門間コミュニケーションにも活かそうと思い、今回外部のプロに依頼して実施したわけです。
MA
そうだね。5年ほど前から弊社が関わるイベントでもグラフィックレコーディングを配布していたけれど、ようやく社内研修につながったわけだ。
真弓課長
はい。今回の研修は2025年7月31日(木) 13:00~16:00と8月6日(水) 13:00~15:00の2回。参加者は弊社の営業4名、開発3名、スタッフ3名の計10名で、2日間とも同じメンバーでした。DXのプロジェクトって情報が錯綜するし、部門ごとに認識がズレやすい。だからこそ、共通のビジュアルがあれば整理や調整がしやすいんです。
MA
その通りだね。DXの意義は「効率化」だけじゃなく「新しい価値の創造」にある。グラレコは関係性を「見える化」するから、隠れたアイデアを結びつけて新しいコトを生みやすくなる。具体的な活用シーンはこんな感じかな。
• 顧客提案:経営層に「変革の全体像」を示して共感を得る
• 社内会議:課題を整理し、優先順位を明確化する
• 人材教育:「聞く・まとめる・伝える力」を同時に学べる
かわもと部長
新人研修にもよさそうですね。傾聴力や要約力が鍛えられれば、そのまま営業力やマネジメント力にもつながる。
MA
そう。さらに「同じ絵」を共有するから、若手も発言しやすくなり心理的安全性も高まる。組織文化の変革にも効くと思う。
真弓課長
経営層に説明するときは、どんな切り口で話すのが効果的でしょうか?
MA
グラレコを「研修効果」ではなく経営課題解決への投資として説明することだね。意思決定を迅速化し、プロジェクト停滞を防ぐことは経営に直結するからね。つまり可視化文化を根付かせることは、変革推進そのものにもつながるしね。
かわもと部長
つまり、グラレコは「絵を描く」以上に、DX時代の新しいビジネスアクションそのものってことか。ほうほう。
真弓課長
提案活動にも人材育成にも効く、経営投資として十分検討する価値がありますね。
MA
そう。短期的な成果だけじゃなく、中長期的に企業の強靭性を高める武器になる。だから今こそ注目すべきスキルのひとつなんだよ。
■■ 実践活用に期待が高いグラレコ研修、アンケート結果 ■■
MA
受講者のアンケートを整理すると、「内容はとても分かりやすかった」という声が圧倒的多数で、理解度はかなり高かったようだね。
真弓課長
講座の長さについては「ちょうどよかった」が多かったけれど、「もっと時間が欲しかった」という声も一定数ありました。特に実践演習を増やしてほしいという要望が目立ちましたね。いい感じです。
MA
「会議や打ち合わせで議事録をとるときにイラストや図を入れて、場の空気感まで記録できそう」「営業提案のまとめ方に役立てたい」などだね。営業会議や研修の理解度アップにも使えるという意欲も出ていたね。
真弓課長
絵を描くことに苦手意識を持っていた人も、「絵心不要の方法を知ってハードルが下がった」と答えていました。抵抗感が減ったことは今後の広がりにつながると思います。
かわもと部長
「さらに学びたいテーマ」案までも出ていたらしいですね。
MA
そうだった。Web会議や大人数会議でのファシリテーション、上流工程での提案フェーズ、パワポ資料作成のコツ、さらにはロジカルシンキングやリスキリング研修まで、多岐にわたるリクエストが挙がっていた。
真弓課長
「1日集中型がいい」「第2回研修をぜひ」といった声も多かったですね。実際にファシリテーターと連携して演習したい、という意見もありました。
MA
まとめると、「分かりやすく実務に活かせる研修だった」という評価が中心で、グラレコやグラファシ(グラフィックファシリテーション)に対する心理的ハードルはかなり下がった。ただし、「もっと実践的に」「もう少し時間を」という課題も明確になったね。
かわもと部長
つまり今回の研修はスタート地点にすぎない。次は実践重視に進化させ、社員全体に広げていくことが大切だねってことですね。
真弓課長
その通り。私自身、営業や提案の現場で積極的に試していきたいですし、今後のビジネスに大きな武器になると思います。
MA
これから第2回、第3回と企画を重ね、社内にグラレコ文化を根付かせていきたいね。
---編集後記---
真弓課長
研修現場の様子をアップしました。近いうちに実際のグラフィックレコーディング作品もお見せする予定ですので、ご期待ください。Mokaさん、講師ありがとうございました。

写真:講師の中野さん(mokaさん)

写真:早速参加者のグラフィックレコーディング開始

写真:いい感じのグラフィックレコーディング講座の様子
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■過去の実際のグラフィックレコーディング作品は以下を参照。
特別号:シアターエデュケーションの研修模様 - 秋田での研修報告 ① - あきたDX通信 - ADK富士システム株式会社
■講師の中野さん情報は以下参照。
グラフィックレコーダー 中野友香 on Strikingly
営業スタッフ徒然草
電子決済、キャッシュレス決済の今後
皆様お久しぶりです。営業の高瀬です。
最近会社の自販機が新しくなりました。品揃えは変わらないものの、スマホでタッチ決済が出来るようになりました。飲料メーカーのキャッシュレスアプリを使うと最初の3本が無料になると触れ込みで、私も早速使い始めました。小銭や千円札がなくて飲み物が買えないことは無くなって便利になりましたが、果たしてこのアプリいつまで使えるかとふと思ってしまいました。
「○○ペイ」のような名前の決済アプリ、皆様のスマホにも何か1つは入っていると思います。今や相当な種類がありますが、クレジットカード連携されていることが多いのではないかと思います。私はいつもQUICPayを使っていますが、これもクレジットカードと連携して最終的に銀行口座から引き落としされるようになっています。
でも実はこのクレジットカードもタッチ決済に対応しています。私の身の回りでは数年前からクレジットカード対応のレジが増えてきたように感じます。
秋田市内では一昨年の豪雨の被害にあった店舗がいち早く新しいレジに入れ替えたように見えました。全国でも2023年頃から普及が進んでいるようです。こうなると乱立する「○○ペイ」のメリットが揺らいでくるように思えます。ポイントが付くとか、現金チャージができるなどの理由があると思いますが、クレジットカードにもポイントが付きますし、プリペイド式のクレジットカードもありスマホに登録もできます。
そんなことで、対面のキャッシュレス決済はそのうちクレジットカードに集約されるのかなと考えていたのですが、見落としていたことがありました。JRが「次期Suica」を開発中とのことで、モバイルSuicaが2026年により汎用的な決済アプリになり、その後も段階的に機能拡張していくようです。このコラムのために情報収集するうちに知ったのですが、クレジットカードで改札を通過できる鉄道会社があるようです。
また、熊本電鉄では昨年からSuicaをはじめとする全国の交通系ICカードを廃止し、「くまモンのIC CARD(熊本地域振興ICカード)」とクレジットカードに移行しています。JRはクレジットカードのタッチ乗車を導入する考えはなく、交通決済の分野ではSuicaがクレジットカードを迎え打つ形になりそうです。
一消費者としては「○○ペイ」とクレジットカード、交通系ICの覇権争いを傍観者としての視点で見れますが、IT業界の端くれとしては決済サービスが一つ無くなると、どれくらいの人が影響を受けるかと心配にもなります。
ところで今回なぜこのテーマを選んだのかというと、先日私の家族が大阪万博に行ってきたのですが、荷造りの際にもっと身軽にならないのかと話をしたことが始まりです。荷物を減らすために、ポイントカードやらレシートやらで膨らんだ財布から、必要なカード数枚と現金(それとスマホ)のみを抜き出して持って行ったのですが、特に困らなかったようです。私も便利と思ってあれこれ使い始めるのですが、結局いつも使うのは決まったものだけです。
秋の行楽シーズン真っただ中、これからご旅行の予定がある方もいらっしゃると思います。どうかお気をつけてお出かけください。
【参考URL】
熊本市 熊本県内における公共交通機関の支払い方法のご案内
https://www.city.kumamoto.jp/kiji0038887/index.html
<DXに関するご相談先>
DXセンター DX担当までお申し付けください。
TEL:018-838-1173
Email: dx-lab@adf.co.jp
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