2026/01/08

【No.133】日本におけるDX三題噺――2026年に向けて

※MA:マーケティングアドバイザー かわもと部長:次代のホープとされる今風の営業部長
真弓課長:企画部のやり手マネージャー兼SE

---「今回の会話のポイント」---
新年あけましておめでとうございます。
「あきたDX通信」は、DXを日々の経営や現場の意思決定とどう結びつけるかを考える場として発信してきました。2025年を振り返ると、人材不足や環境変化の中で、DXは「余裕があればやるもの」ではなく、「向き合わざるを得ない前提」になった一年だったと感じます。2026年は、ツールや流行に振り回されるのではなく、「あるものを使い、人が考え、進めるDX」を地に足つけて積み重ねる年にしたい。本号では、昨年の総括を踏まえ、これからのDXとの向き合い方を、三人の対話を通じて整理します。
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MA
さて、新年最初の「あきたDX通信」だね。まずは昨年の総括から入ろうか。2025年を一言で言うと、「DXが特別なものではなくなった一年」だったと思う。
かわもと部長
確かにそうですね。DXという言葉自体は相変わらず飛び交っていましたが、「何かを新しく買えば解決する」という空気は、少しずつ薄れてきた気がします。
真弓課長
ええ。むしろ現場では、「あるものを使う」「今のやり方をどう変えるか」という話が増えました。結果的に、特に何かを買わなくても進められるDXが、少しずつ見えてきた一年だったと思います。
MA
まさに日本におけるDX三題噺だね。「あるものを使う」「特に買わない」「人が考え、進める」。この三つが、ようやく腹落ちしてきたように思う。
かわもと部長
人材不足も、その流れを後押ししましたよね。前回の編集長コラムにもありましたが、人材不足はDXの障害ではなく、DXを進める理由だった。
真弓課長
人が足りないからこそ、業務を見直す。属人化をやめる。データを共有する。それって結局、DXの本質そのものなんですよね。
MA
そう。しかもこれは秋田だけの話じゃない。東京だろうが地方だろうが、企業規模や業種を問わず、今はほぼ同じ環境、同じ条件で生き残りをかけている。
かわもと部長
「地方だから不利」「中小企業だから難しい」という言い訳は、通用しなくなりましたね。クラウドも生成AIも、使える環境自体は横並びです。
真弓課長
生成AIも象徴的ですよね。とても先進的で鋭い技術に見える。でも結局、「どう使うか」を考えなければ、何も変わらない。
MA
ただ、日本ではIT革命、いわゆる「デジタル元年」と言われた頃から、「人が考え、進める」という部分が、ずっと半端に放り投げられてきた。
かわもと部長
ツールは導入するけど、業務は変えない。責任の所在も曖昧なまま。その繰り返しでした。
真弓課長
だから今は、「AIを入れるかどうか」ではなく、「人がどう関わるか」が問われています。考えることをAIに任せるのではなく、「人が考えるためにAIを使う」、ですよね。
かわもと部長
今は「人間に役立つDXとは何か」という輪郭が、かなり明確になってきたように感じます。
真弓課長
現場を楽にする。判断を速くする。人が本来やるべき仕事に集中できるようにする。そのためのDXなら、秋田でも十分に意味がありますよね。
MA
「隗より始めよ」じゃないけれど、まずは我々自身が身をもって実現することだと思う。小さくてもいい。完璧でなくてもいい。自分たちが使い、試し、失敗し、その姿を見せる。
かわもと部長
それが結果的に、身近なユーザーや企業を導くガイドになりますね。
真弓課長
秋田とか東京とかを越えて、DXはもう避けて通れない。だからこそ、背伸びせず、地に足のついたDXを積み重ねていきたいです。
MA
そうだね。2026年は、「DXを語る年」から「DXを当たり前に使う年」へ。そんな一年にしていこう。じゃあ、2026年の抱負を聞かせてほしい。まずは、かわもと部長から。
かわもと部長
はい。2026年は、正直に言えば「DXを語る」よりも、「DXの実例を増やす一年」にしたいと思っています。自社の中で進めてきた取り組みは少しずつ形になってきましたが、まだ抽象的に語っている部分も多い。業務のどこをどう変え、どんな判断をして、結果として何が楽になったのか。成功も失敗も含めて、具体的な事例として積み重ねたいですね。
そうした実例が増えれば、同じ悩みを持つ企業にとって、より現実的な参考になるはずです。
真弓課長
私の抱負も、少し近いですね。社内DXを「他人に語れる形」にまで高めることです。社内で便利になった、効率が上がった、で終わらせず、なぜそれが必要だったのか、どこでつまずいたのかまで整理して、外に説明できる実例にしたい。
そうすれば、自社にとっても再現性が高まりますし、他社にとっても「自分ごと」として考える材料になると思うんです。
MA
なるほど。二人とも、結局は同じ方向を向いているね。大きな戦略よりも足元の実践。派手なツールよりも、語れる経験。2026年は、そんなDXの年になりそうだ。

---編集後記---

真弓課長
生成AIをはじめ、技術の進化は確かに目を引きますが、結局のところ「何を変えたいのか」を考えるのは人です。秋田でも、どこでも、その条件は変わりません。DXは遠い未来の話ではなく、今日の業務や判断を少し楽にするための手段だと、改めて感じました。
まずは自分たちが試し、使い、迷いながら進む。その姿勢こそが、周囲を動かす一番の近道なのかもしれません。

なお、当社の取り組みが地元メディアの元旦特集で紹介されましたので、お知らせします。

▼エイデイケイ富士システム × 宮腰精機
AIが熟練の印刷技術を学習(秋田魁新報電子版「仕事とAI・開く未来(2)」より)
エイデイケイ富士システム×宮腰精機、AIが熟練の印刷技術を学習 仕事とAI・開く未来(2)|秋田魁新報電子版

当社では、記事の印刷機事例に加え、昨年もAIに関するさまざまな取組みを進めてまいりました。
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2025年5月    「SiteEye安全安心管理サービス」リリース(秋田大学共同研究の成果)
2025年10月   社内に生成AI利活用推進グループを立ち上げ。
全社員に生成AIライセンス付与。
社内の利用ガイドライン・規約制定。

2025年10月   秋田県事業:オンライン生成AIセミナーを運営(基礎編)。参加100名以上。
2025年11月   同事業にて、ハンズオン生成AIセミナーを運営(応用編)。参加約40名。
2026年1月現在   生成AI利活用推進グループを中心に、全社での生成AI活用環境の整備、実証、検証を継続中。
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自社でのAI活用は勿論のこと、自社で培った経験と知見を社内に留めるだけではなく、今後お客様にも分かり易い形で提供できるよう、取り組みを行います。

AIを"当たり前"に使える未来をひらき、つなぐ。
それが私達の願いであり、使命と思い、今後も活動して参ります。

https://www.adf.co.jp/news/20260105.png

営業スタッフ徒然草

2026年のITトレンドと新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。DXソリューション部営業の杉沢です。
昨年は皆様から温かいご支援とご協力、大変ありがとうございました。心より感謝申し上げます。
本年もよろしくお願いいたします。

今年の仕事始め、ニュースで目にしたのは「某寿司チェーンが5.1億円でマグロを落札」という景気の良い話題でした。2026年も明るい年になることを願っています。

さて、弊社も属するIT業界ではどんなトレンドが注目されるでしょうか?
AIに関する動きが中心になることは間違いありません。実際、ChatGPTとCopilotに聞いてみたところ、こんなキーワードが挙がりました。

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■ChatGPTの予測
· 生成AI/AI主導型ビジネスの深化
· AIネイティブなITインフラとクラウド戦略
· 次世代セキュリティとコンフィデンシャルコンピューティング


■Copilotの予測
· 業界特化型生成AIの加速
· AIエージェントの本格導入
· AIを支えるデータ基盤と統合の再構築

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やっぱりそういう感じですよね~
共通して「AI」「セキュリティ」が重要テーマになっています。

昨年末の、あきたDX通信(No.132)営業スタッフ徒然草でも、「4.ランサムウェアの脅威」ということで昨年の大ニュースとして掲載ありました。
<あきたDX通信(No.132)>
https://www.adf.co.jp/dx/akitadxreport/akitadxreport-20251225090000.html


大手2社がランサムウェアの被害で大打撃を受けました。未だに本稼働出来ていないようですし。。。
攻撃されると企業の存続に関わるリスクが浮き彫りになり、脅威として捉えている企業様も多いと思います。
今年は「セキュリティ対策」を営業テーマに加え、地域企業の皆様をサポートしていきたいと思います。
(私自身...まだ知識も高くないので有識者と一緒になって地域企業様の役に立っていきたいです)

他は、ChatGPTもCopilotもAIが上位に来ていますね!
その中でもどちらも生成AIが1位です。個人的にも、企業からしても興味もあり活用したい!というところでしょう!

最近では、従来(?)の汎用型というより、業界や業務に特化した生成AIへシフトされてきているようです。
これは、私の個人的な見解ですが、AIを使い慣れてきたという事ではないかと思います。
汎用型AIは、あらゆる情報をまとめて生成するため、突拍子のない回答や、間違った回答がされるケースがありました。これに対し、業界・業務など自社に特化した生成AIの方が、利用者はより精度が高い回答を得られるという事が分かったことによるシフトだと思います。

しかしながら、まだまだ業務の中でのAI活用は少なく、日本では約50%前後の企業が何かしらの業務でAIを使っているレベルだそうです。ただし、そのうち大企業が約90%となっており、中小企業だと約10~30%前後のようです。

「少子高齢化の秋田!」をAI活用による省力型活性化で盛り上げていきたい!
私自身、今年は「+AI活用提案」を強化し、補助金制度も活用しながら、お客様の目指す未来に伴走していきたいと思います。
AIで実現出来る事へのチャレンジをしていきたいです!

■最後に
弊社としては、秋田県内外のお客様に対して、業務改善やデジタル化のパートナーとして伴走支援を行っています。
企業のDX、デジタル化を支援することが、お客様の成長、そして地域の発展につながると信じています。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。


<DXに関するお問い合わせ>
 エイデイケイ富士システム株式会社
 DXセンター DX担当まで
 Email:dx-lab@adf.co.jp

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あきたDX通信>>>>> 編集長 伊嶋謙二 /// 編集スタッフ 伊藤真弓 澤田亜弓 /// 主幹:五十嵐健 /// エイデイケイ富士システム株式会社

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